N703iμ

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ワンセグ搭載、音楽機能搭載、大画面液晶搭載など、携帯電話はますます高機能化していく傾向にある。機能が豊富になれば自ずとサイズは大きく重くなるのはしかたがないこと。第2世代では小型化、軽量化といった波があったのだが、第3世代ではそのような流れは忘れられた感じがある。しかし、今年になってから、薄型で軽量のケータイがいくつか発売され、それが人気を集めている。

ただ、キャリアによって薄型に対する考え方は、かなり違うようだ。発売されている端末を個々に見ていくとそれがわかる。ドコモやSoftBankは機能をある程度抑えても"とにかく薄いタイプ"という端末をラインナップに揃えているが、auは、高機能を捨てず、機能を抑えてまでもという端末は発売していない。

今回は、筆者の購入したケータイを中心に、NTTドコモとSoftBankから発売されている"薄型ケータイ"を紹介していこう。

■NTTドコモ

●薄いのに長持ちバッテリー!「N703iμ」


折りたたみタイプの世界最薄モデルとして発売されたのが"N703iμ"である(2007年1月16日のデータ)。このあと紹介するP703iμとは兄弟機ということになる。

まずはスペックを紹介しておこう。数値につく"約"は省略させていただいた。サイズは高103mm×幅49mm×厚11.4mm。重さは90g。静止時の連続待ち受け時間が690時間で、移動時が500時間。音声通話時の連続通話時間が200分で、テレビ電話時が135分だ。

メインカメラは、有効画素数130万画素のCMOSで、最大記録サイズが1280×960ピクセルだ。サブカメラは有効画素数33万画素のCMOSカメラである。外部メモリ用のスロットが準備されていて、2GバイトのmicroSDタイプの外部メモリーに対応している。ちなみに外部メモリーは別売だ。本体カラーは「レッド」「ブラウン」「グリーン」の3色が準備されている。

実際に使ってみて感じたのはバッテリーが長持ちすることだ。"薄い=バッテリーが持たない"という印象があっただけに、ちょっとビックリである。カタログの数値でも、他のドコモ端末と比較しても、待ち受け時間・通話時間ともに充分長いのである。

液晶画面の裏側(ケータイ本体の上面)には、通常ならあるはずのサブ液晶がついていない。その代わりに7×7のLEDが発光して、時間やメールの到着を知らせてくれるようになっている。ただ、電話やメールが誰からかなどは分からない。筆者のように、メールが届いたり、着信したとき、見る前に誰からなのか確認するような習慣がある人には、ちょっと不満かもしれない。ただ、この端末のデザインにサブ液晶が付いていてもちょっと違うかなという印象ではある。

触っていて感じたのは、ヒンジだ。開いたときはかなりしっかりとしているのだが、閉じたときにはちょっとぐらつきがある。手で握って持ち歩くということが多い筆者だけに、握ったときに多少気になった。ただ、ひどいぐらつきというわけではないので、それほど気にすることではないだろう。

そしてボタン。小さくでっぱりのないボタンだけに押しづらいかなと思っていたのだが、それほど押しづらい感じではない。筆者のように大きめの指でも違和感なく押すことができた。ただ、ボタンを見ずに押すというのはちょっと難しいかなという感じであった。

最後に写真機能。液晶画面では明るくてキレイに表現されている写真だが、実際に取り込んでみると、キレイとまではちょっと言い難い。色あいが不自然に強調されている感じで、さらには色むらなども出ているようだ。実際に撮影した写真を見ていただこう。最後の写真のみナイトモードで撮影している。