●サブ液晶付きの薄型兄弟機「P703iμ」


N703iμと同時に発売されたのがこの"P703iμ"である。同じく折りたたみタイプの世界最薄モデルとしての登場した。筆者はこのP703iμは購入していなかった。しかし、N703iμとの兄弟機ということで、レポートしないわけにはいかない。なのでドコモからお借りした。

まずはスペックを紹介しておこう。サイズは高103mm×幅49mm×厚11.4mm。重さは98g。静止時の連続待ち受け時間が400時間で、移動時が270時間。音声通話時の連続通話時間が120分で、テレビ電話時が80分だ。

メインカメラは、有効画素数130万画素のCMOSで、最大記録サイズが1280×960ピクセルだ。サブカメラは有効画素数11万画素のCMOSカメラである。外部メモリ用のスロットが準備されていて、2GバイトのmicroSDタイプの外部メモリーに対応している。ちなみに外部メモリーは別売だ。本体カラーは「バーガンディレッド」「グラファイトブラック」「クロムシルバー」の3色が準備されている。

このP703iμは、N703iμに比べてバッテリーの持ちがよくない。ほかのドコモの端末と比較してもカタログ値では劣っている。こちらはサブ液晶が付いていているのでしかたがないのかもしれないが…。

ヒンジに関しては、N703iμよりも剛性は強い感じ。ぐらつきも少なく、持っていても安心できる。ボタンに関しては薄型のシートキー形状である。凹凸があるシートキーではあるが、飛び出している感じではないので押しづらい感がある。慣れても押しやすいとまでは言えないと思われる。

最後に写真機能だ。こちらはN703iμよりも劣る感じだ。色合いは鮮やかさがなく、全体的にぼけた感じ。写真の右側に行くほどぼけた感じは強くなっている。ただし、この右側ほどぼけた感じというのは個体差かもしれない。実際に撮影した写真を見ていただこう。最後の写真のみナイトモードで撮影している。


●ストレートタイプなのに大きめの液晶画面「D703i」


ストレートタイプで薄さ10mmを切った端末が、この"D703i"である。ストレートタイプながら、液晶画面は2.4インチの縦長と大きめ。ちょっと縦長ではあるが、薄くて持ちやすい端末である。

まずはスペックを紹介しておこう。サイズは高130mm×幅49mm×厚9.9mm。重さは83g。静止時の連続待ち受け時間が400時間で、移動時が290時間。音声通話時の連続通話時間が120分で、テレビ電話時が80分だ。

メインカメラは、有効画素数130万画素のCMOSで、最大記録サイズが1280×960ピクセルだ。サブカメラはついていない。また、外部メモリ用のスロットも準備されていない。本体カラーは「ブライトレッド」「フローズンホワイト」「カーボンブラック」の3色が準備されている。

このD703iも、バッテリーの持ちはそれほどいい方ではない。数値的にはP703iμと同等である。

使い勝手はけっこういいと思う。ボタン類が真ん中より下側にあるので、親指の移動がしづらいかなと思ったのだが、端末のバランスがいいので、下側でずっと操作していても違和感はない。ボタンもちょっと突起しているのでけっこう押しやすく、押しミスなどもあまりなく、使いやすい端末と言える。問題はテレビ電話だ。サブカメラを持っていないので、こちらの画像を送る場合には端末を裏側にしないといけない。なのでこちらの画像を送る場合には相手の画像が見えないし、相手の画像を見るときには相手にこちらの画像が送れないのである。

写真に関しては、かなりぼけた感じで、色の再現性もあまり良くない感じだ。カタログでは横取りスタイルに便利なボタン配置と書いてあったが、画像は縦で保存されるので、パソコンなどに取り込んだとき、写真を90度回転させないといけない。それなら縦撮りで撮ればいいのだが、ボタンのちょうど後ろ側にレンズがあるので、レンズに指が完全にかかってしまう。縦撮りでレンズに指がかからないように撮影しようとすると、かなりムリな握り方で撮影しないといけないのである。あと、外部メモリに対応していないので、パソコンなどに取り込むには、USBケーブルが必要となる。さらには、ドコモのサイトにアップされているDatalinkソフトを利用しないと取り込むことができないので、ちょっと不便だ。さて、それでは実際に撮影した写真を見ていただこう。最後の写真のみ夜景モードで撮影している。