――二十歳になったら、何かやってみたいことはありますか?

YUI:来年もROCK IN JAPANに出たい。「お願いします」みたいな(笑)。

――2年目のROCK IN JAPANはどうでしたか?

YUI:すっごく面白かったですね。前回は映画前だったので、太陽に当たって焼けちゃいけなかったんですよ。傘をさして、なるべく外に出ないという感じだったんですけど。もう今回は行った途端に遊びまくって、水鉄砲とかサッカーとかフリスビーとかバトミントンとか縄跳びとかシャボン玉とか、できる限りのもので遊んで。ライブ前から汗だくという感じだったんですけど(笑)。ライブ自体も「楽しもうー!」という気持ちでいったので、私なりにはバンドのメンバーにも楽しんでもらいたかったので、気持ち的には大らかというか、ラフな感じでいけたらいいなと思ってやっていましたね。

――去年は主にソロでしたね。

YUI:アコスティックバージョンでしたね。

――アコギ1本でやるのと、バンドでやるのとでは、やはり感覚的に違いますか?

YUI:やっぱり弾き語りの時は自分のペースで感じるまま、目をつぶって歌うぐらいで、もう何も考えたりせず歌っていると思うけども。なんだろう、アコギの音もすごく気持ちいいし、バンドの音もすごく気持ちいい、という感じかな。

――毎回、シングルでは前作のアコースティックバージョンを収録されていますよね。前作の「Good-bye days」はストリングスで音の厚みを増していましたけど、それでも削ぎ落とされた印象を受けていたのですが、アコースティックバージョンを聴くとオリジナルの良さを改めて感じました。アコースティックバージョンを録るという試みは、今後も継続していかれるのですか。

YUI:私的には続けていきたいですね。というのもやっぱり、ストリートでずっと一人でギターでやっていた時というのは私の原点ですし、そういうのを忘れたくないなという気持ちも含めて、アコースティックをずっと入れさせてもらっているんですけど。やっぱり、そういうのは大切にしていきたいなと思っていますね。

――聴く側としては“2度おいしい”みたいな感覚がありますね。アコースティックバージョンを入れてもらえると、また全然違う楽しみ方ができるので。

YUI:うわぁー、ありがたいですね。そうか、そうやって言ってもらえるのはすごく嬉しいですね。

――1人で弾き語りのバージョンで聴くか、バンドでやるバージョンで聴くか、1回のライブではどちらかしか楽しめないので、それがCDだと1枚で2回楽しめる、みたいな(笑)。

YUI:あっ!そういう風に思ってもらえるなんて、すごく嬉しいですね(笑)。もちろん、アコギも歌も一から録るので、また新たな気持ちで歌える、というのもあるんですけど。やっぱりでも、「アコギだけじゃ寂しいのかな?シンプルすぎるのかな?」と思ったりもしますけどね(笑)。

――きっと、それが“YUIさんらしさ”なのだと思います。録り直しは最近されたのですか?

YUI:最近です。もう「I remember you」を録っている時とかの合間なので。

――映画の撮影と並行して制作された楽曲ですが、時間が空いてまた歌ってみて、何か変ったような感覚はありましたか?

YUI:変わりますね。「Good-bye days」の本チャンを歌っている時は、やっぱり“雨音薫の気持ちで歌う”みたいなのがありますよね。でも今歌うと、そういうのも「こういうことあったなぁ」みたいな感じで思い返しながら歌うことができるので、すごく手ぶらというか、それぐらいな感じで歌っていますね。

――映画を経験して変わったことはありますか。

YUI:「表現が豊かになったね」とレコーディングで言われたことがあるんですけど、私自身あまり自覚がなかったり。すごくみんなから“ヒット”とか言われるんですけど、そういうことに関しても私自身、コンビニに入ったら「あ、よく流れてるな」みたいに聴く感じで。スタッフの方とかもそんなに変わるわけじゃないですし。ただやっぱり、ホームページのメッセージボードの書き込みはたくさん頂いているので、それは本当に感激だなと思っていますね。

――読むのが追いつかないぐらいに。

YUI:追いつかないぐらいですよね、本当に(笑)。