――「I remember you」のミュージックビデオは鎌倉で撮られたのかと思いますが、撮影場所はどのように決まったのでしょうか?

YUI:自然な形で。今回この曲を書いたということで、それをスタッフの方がくみとってくれたのか。「だったら、やっぱりあの撮影場所で」という風になっていったと思います。小泉監督と撮影の時にお世話になったカメラマンとかスタッフの人もみんな集合しての撮影でしたね。

――撮影はいつ頃に行われたのですか?

YUI: ROCK IN JAPAN FES.の前だから、すごく暑い時期ですよね。

――久しぶりな顔ぶれとの再会だったわけですね。

YUI:「うわぁー、この感じ久しぶり。よぉーい、スタート!」みたいな感じでしたね(笑)。

――久しぶりの鎌倉はどうでした?

YUI:鎌倉は変わらずに、ちょっと時間の流れがゆったりな感じで。海があるから空気も「あぁ、潮の香りがするなー」という感じで。

――映画のイメージがやはり強いのだと思いますが、ミュージックビデオを見ていて「海が似合う女性になったな」と勝手に思いました。

YUI:あ、ホントですか。もともと海が近い所に住んでいたんですけどね。海ばっかり行ってましたけどねー。

――実は今回、意外だったと言いますか。ファーストアルバムまではある意味、音楽を始めてからの集大成的な作品になると思うので。その次にどんな音を出すのかなと思っていたら、こういう形だったので、意表を突かれた感じがあったんですけど。

YUI:意表を突きました?(笑)。でも、今回は区切りということなので、これから先もまた新しいことをいっぱいやっていきたいというワクワク感はあるんですけど。

――曲は今、いっぱいたまっているんですか?

YUI:いーっぱいたまってますね。これからですね(笑)。ロックやったり、色々やっていきたいな、みたいなのはあるんですけど。飛び抜けていきたいですよね、音楽的には。だから「ここが区切り」という気持ちはあります。

――ファーストアルバムをリリースして、ワンマンツアーを回って、今までは初めての経験ばかりだったと思いますが、ROCK IN JAPANも今年で2回目となり、この後に控えている学園祭も去年やられていたので、精神的に余裕が出てきた部分もあるのでないかと思います。デビューから1年半が経ちましたが、振り返って今、どんな心境ですか?

YUI:やっぱり「たくさんの人が笑顔に」というのはもちろんなんですけど、私自身もすごく葛藤したりしていましたね、毎回毎回。やっぱり失敗できる場所が無いじゃないですか。ずっと失敗できない場所でライブをやっているわけだから、失敗が無いままというのは1番難しいことで。やっぱり初めてというのは、緊張もすごいですし。でも、1回目をちゃんと乗り切ることができたから、また次のライブは、来てくれた人にも、私自身もすごく楽しみたいと思っています。色んなことをやってみたいし、10代なりの楽しみ方もあるだろうし(笑)。はっちゃけたいし、ロックにいきたいな、という所もあったり。

――「10代最後だな」とご自身で感じている部分はあるんですか?

YUI:10代っぽいことはしてないので、10代っぽいことをして終わりたいですよね(笑)。

――例えば?

YUI:まぁ、なんかバカなことばっかりして、ってことですかね(笑)。バカっていうか、ちゃんと失敗したりとかするじゃないですか。「あ、これダメだった」とか。ちゃんと間違えたり。

――デビュー前に上京したのは17歳でしたし、音楽活動を始めたのはもっと前ですしね。

YUI:15〜6歳からですかね。それではやっぱり…、うん(笑)。