日刊スポーツから「アダルト面」が消える 4月から紙面刷新、長年の歴史に幕
スポーツ紙大手の日刊スポーツ(発行=日刊スポーツ新聞社、東京都中央区)が、2019年4月1日から成人男性向け「アダルト面」を廃止する。
J-CASTニュースの取材に対して、日刊スポーツが認めた。
日本スポーツ紙「草分け」の決断
日刊スポーツは、戦後間もない1946年3月6日、東京で創刊。日本初のスポーツ新聞である。以来、新聞にいち早くカラー(青色)を取り込み「ブルーニッカン」という愛称でも親しまれてきた。
スポーツ紙といえば「駅売り」「コンビニ」といった「即売」のイメージが強いかもしれないが、日刊スポーツの場合は、同じグループでもある朝日新聞販売店との関係性が強い。これまで「宅配7:即売3」という数字を維持してきたという(2018年版媒体資料では、宅配67.1%、即売32.9%)。
そんな中、「駅売り」「コンビニ」などで売られるものにのみ掲載されてきたのが、成人男性向けページ「アダルト面」だった。同ページは、30年以上前からあり、特に独身男性から大きな支持を得ていた。
昨今、コンビニの書籍コーナーでは「成人男性向け書籍」コーナーをなくす動きなどが報道されている。しかし関係者によると、日刊スポーツの「紙面刷新」は、コンビニ等の施策とは直接、関係はないようだ。
また、日刊スポーツは、2019年3月28日付朝刊1面で「ニッカンJr.」と称した紙面刷新告知を打った。
「子どもと家族と指導者のための新企画」というイメージで、「食育」「野球」「釣り」「LDH(EXILE所属事務所)ダンス」「セルジオ氏(=サッカー解説者による子育てメッセージ)」といった、いわゆる「家族や子育て、趣味」の分野にジャンルを拡大していくという。