インドネシア・バリ島のデンパサール空港で、ロシア人旅行者のスーツケースに入れられていたところを保護されたオランウータン(2019年3月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インドネシア・バリ(Bali)島当局は、薬剤で眠らせたオランウータンの子どもをスーツケースに入れて出国しようとした容疑でロシア人旅行者を逮捕した。同容疑者はペットとして飼うためだったと供述している。地元警察が23日に明らかにした。

 アンドレイ・ゼストコフ(Andrei Zhestkov)容疑者(27)は、バリ島のデンパサール(Denpasar)空港で22日夜、ロシア行きの便で帰国するところだった。手荷物検査場で不審に思った職員がスーツケースを開けたところ、とうの籠の中で眠っている2歳の雄のオランウータンを発見した。

 バリ島の環境保護局の職員は23日、AFPに対し、このオランウータンはアレルギー用の薬を与えられて眠っていたとみられ、スーツケースの中から薬が見つかったことを明らかにした。ゼストコフ容疑者は、粉ミルクと毛布も用意しており、さらに、生きているヤモリ2匹とトカゲ5匹もスーツケースの中に入れていたという。

 ゼストコフ容疑者は調べに対し、このオランウータンは、同じくロシア人旅行客の友人がジャワ(Java)島の露店で3000ドル(約33万円)で購入したもので、ペットとして持ち帰れると言われてプレゼントされたと供述している。この人物は、すでにインドネシアを出国している。

 取材に応じた環境保護局職員によれば、ゼストコフ容疑者は野生動物の密輸を図った罪で5年以下の禁錮刑、7000ドル(約77万円)の罰金を科される可能性がある。

【翻訳編集】AFPBB News