元スペイン代表のシャビ photo/Getty Images

写真拡大

ロシアワールドカップはフランス代表FWキリアム・ムバッペのスピードが大きな注目を集めたように、速攻の重要性が際立っていた大会だったと言えよう。優勝したフランスも得点を奪ってから巧みに守備を固めており、ポゼッションにこだわっていたチームは4年前に比べてかなり減ったように感じられた。

それが時代の流れとも言えるが、元バルセロナMFシャビ・エルナンデスはその流れに納得しない。時代が変わろうとも、ポゼッションサッカーこそが最高のスタイルとの信念に変わりはないのだ。スペイン『MARCA』によると、シャビはワールドカップで多く見られたカウンターアタックにはあまり魅力を感じなかったと正直な考えを明かしている。

「ワールドカップでは指揮官たちが現実的となる。なぜなら負けるのが怖いからだ。1つのミスでサヨウナラとなる。これは理解できるよ。リスクはかけず、得点の機会を待つ。残念なことだけどね。結果がみんなを納得させる言い分になるんだよ。僕は違うけどね。僕が絶対的な真実を掴んでいるわけではない。ただ、1つのスタイルを貫くだけさ。僕にとって良いプレイというのはボールを持っている時のことだ。ボールを持っていないと苦しむことになるんだ」

シャビは優勝したフランスのクオリティを認めているが、あまりエキサイティングなものではなかったとも語っている。シャビとしてはEURO2008や2010南アフリカワールドカップを制したスペイン代表のスタイルこそ最強との考えがあるのだろう。

今良いサッカーをしているチームは?との問いにもマウリツィオ・サッリ率いるチェルシーやアーセナル、レアル・ベティス、バルセロナ、トッテナム、マンチェスター・シティとボールを持つチームを選んでいる。シャビの哲学は全くブレていないようだ。