ワードとパワポの中をティラノサウルスが走り回る! 心臓が動く! 3Dビューアーが楽しい

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Office 365のWordとPowerPointに、ページやスライド内を駆け回るティラノサウルスや脈打つ心臓が現れる。そんな3Dのアニメーションを挿入できる新機能が用意された。

この機能の用途はいまひとつはっきりしないが、見た目のインパクトは大きい。

今回は、この機能の使い方とWindows 10で3Dモデルを表示できるアプリ「3Dビューアー」について紹介しよう。

WordsとPowerPointで挿入可能になった動く3Dモデル
最新のOffice 365では、派手な新機能が利用可能になった。
以前から、3Dモデルを文書やスライドに挿入することはできたが、最新版ではアニメーションする3Dモデルの挿入機能が追加されたのだ。

すでにネット上では「Word文書で動くティラノサウルスが挿入できる!」と話題になっている。

もちろん挿入できるのは「ティラノサウルス」だけではない。また、Wordだけでなく、PowerPointでも利用できる。
ただし、ExcelとOutlookでは利用できないようだ(動かない3Dモデルは挿入できる)。

挿入方法は簡単だ。
Word/PowerPointの[挿入]タブで[3Dモデル]の[▼]をクリックし、[オンラインソースから]を選択する。
あとは、左上の
「アニメーション化されたすべてのモデル」
「アニメーション化された動物」
「教育向けアニメーション」
これらを選択し、好きなモデルを選択して[挿入]をクリックするだけだ。


[挿入]タブで[3Dモデル]の[▼]をクリックし、[オンラインソースから]を選択する。



「アニメーション化されたすべてのモデル」を選択する。



利用したいモデルを選択して[挿入]をクリックする。



Wordの文書やPowerPointのスライドに挿入される。なお、挿入には少し時間がかかる。



挿入したモデルは、通常の画像と同様に移動、拡大/縮小したり、周囲の文字との関係を調整したりできる。選択したとき中央に表示されるボタンで、自由に回転することも可能だ。

また、3Dモデルを選択し、[書式設定]タブの[3Dを再生]で[シーン]をクリックすれば、アニメーションの種類を変更することもできる(モデルによっては複数のアニメーションが用意されていない場合もある)。

なお、マシンへの負荷は大きいので、非力なマシンや複数のアプリケーションを起動している場合は、スムーズに動作しないこともあるようだ。


通常の画像と同様に文書中に挿入して、周囲の文字との関係も調整できる。



[書式設定]タブの[3Dを再生]の[シーン]でアニメーションを切り替えることも可能。



●Windows 10の「3Dビューアー」でも再生できる
WordとPowerPointで挿入できるアニメーションする3Dモデルは、じつはWindows 10に標準で含まれる「3Dビューアー」というアプリでも表示できる。

コルタナの検索ボックスに「3D」と入力したら「3Dビューアー」が表示されるので、すぐに起動できるはずだ。

ウィンドウ上部の[3Dライブラリ]をクリックすれば、Officeとまったく同じ3Dモデルを選択できる。アニメーション再生できるのも同じだ。ただし、こちらは照明やテクスチャを変えたり、[Mixed Reality]をオンにしてカメラの映像とミックスさせたりできるので、Officeより楽しめるだろう。

また、3Dモデルは、マイクロソフトが運営する「Remix 3D」というサイトでも入手できる。データをダウンロードすれば、Windows 10の「ペイント3D」で編集することもできる。

今回、アニメーションする3DモデルをOfficeに対応させたことには、3Dモデルへの関心をもっと高めたいというマイクロソフトのねらいもあるのかもしれない。


「3Dビューアー」でアニメーションする3Dモデルを再生できる。



表示方法を変えることもできる。



[Mixed Reality]をオンにすると、カメラの映像とミックスさせることができる。



3Dモデルのデータが用意されている「Remix 3D」


Remix 3D


井上健語(フリーランスライター)