「Fate/Grand Order」のジャンヌ・ダルク[オルタ]に扮するカモミールさん

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史上初となる“4日間・2会場開催”が発表された「コミックマーケット96」(2019年8月9日〜12日)と「コミックマーケット97」(2019年12月28日〜31日)。

【写真を見る】ハイレベルなコスプレイヤーが一堂に集結した「痛こす06」

これに伴い、コミックマーケット準備会が“入場料の有料化”を検討している旨も発表し、話題を集めているが、会場を彩るコスプレイヤーたちは、これらの事態をどのように捉えているのだろうか?直近で開催されたコスプレイベントを取材し、コミケに参加予定のレイヤーたちに率直な意見を語ってもらった。

今回、参加させてもらったのは、秋葉原UDXの地下駐車場で実施された「痛こす もーたりぜーしょん Vol.06」(11月25日開催)。こちらの催しは、駐車場内の一区画に、さまざまな痛車や痛単車を展示。それらを背景にしつつ、人気コスプレイヤーの写真を撮ることができる撮影会イベント。実際に車両に乗り込んだり、バイクにまたがった状態でも撮影できるため、他のイベントとはひと味違うコスプレ写真を撮れる点が最大の特徴だ。

さっそく、コミケの有料化に対する意見を聞いてみたところ、ほぼ全員が「賛成」と回答。その理由を聞くと、「毎回、ローアングルでスカートの中を盗撮したり、無断で動画を撮ってSNS上にアップする人がいるんです。有料化することで、そういった参加者が少しでも減るといいんですけど」など、有料化により警備体制が強化されることを期待する声が多く寄せられた。

また、これまで入場料を取らずにコミケを運営してきたスタッフへの賞賛のコメントもあった。一般的なコスプレイベントでは、コスプレイヤー、カメラマン共に入場料や参加費が必要な場合が多い。同人誌即売会としてだけでなくコスプレイベントとしても最大級の規模を誇るコミケは異例の存在と言えるのだ。

「あれだけ大きなイベントを、これまで入場料を取らずに運営してきたことがすごいです!ボランティアで参加されているスタッフさんは、いつも本当に大変そうなので、有料化することで、少しでも還元されるといいんですけど…」と、運営スタッフを気遣うレイヤーもいて、改めてコミケが多くのコスプレファンから支持されているイベントであることを思い知らされた。

動向が気になる「コミケ96」「コミケ97」に先んじて、今月末の12月29日(土)〜31日(月)には年内最後の大型イベント「コミックマーケット95」が開催される。

同日には付近の東京ファッションタウンビルでも「となりでコスプレ博 in TFT」が開催されるので、気になる人はこれらのイベントをはしごして、コスプレの魅力を思う存分、満喫してはいかがだろう。(東京ウォーカー(全国版)・ソムタム田井)