女子ダブルス決勝の表彰式でもアクシデントが発生した【写真:Getty Images】

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男子単の試合に配慮、ブーイング表彰式に続き…英BBC「大坂の涙の翌日に論争」

 テニスの今季4大大会最終戦、全米オープンは8日(日本時間9日)の女子シングルス決勝で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)が元世界1位の女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)を下し、日本人史上初4大大会シングルス優勝。自身への警告を巡り、大荒れの試合展開となり、表彰式ではブーイングが吹き荒れる事態となったが、翌日の女子ダブルス決勝の表彰式でもアクシデントが発生した。英公共放送BBCが報じている。

 大会最終日の男子決勝に先駆け、センターコート「アーサー・アッシュ・スタジアム」で行われた女子ダブルス決勝はフルセットの熱戦となった。第13シードのココ・バンダウェイ(米国)とアシュレイ・バーティ(オーストラリア)組が第2シードのクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)、ティメア・バボシュ(ハンガリー)組を3-6、7-6、7-6という死闘を制した。

 2人にとっても初のグランドスラムタイトル。キャリアで最高の瞬間となるはずが、想定外の自体が待っていた。記事によると、バンダウェイはこう語っている。

「私たちは誰にも感謝の気持ちを述べることができなかった。この方式は拙いと思う。次の全豪オープンでは今回よりしっかりしてくれるかもしれない。そうなることを願うわ」

 女子ダブルス決勝終了から男子シングルス決勝までの時間が短かく、そのために主催者が表彰式で優勝スピーチの機会を割愛してしまったという。

バーティも不満「男子の彼らは10分、15分遅れても心配することはなかったと思う」

 観衆に挨拶もできず、表彰式を端折られる格好となったバーティも「男子(シングルス決勝)はスタートする必要があった。でも正直言うと、彼ら(デルポトロとジョコビッチ)は10分、15分ぐらい遅れても心配することはなかったと思うの」と大会側の決断に不満を示していたという。

 記事では「オオサカが涙を流し、ウィリアムズがブーイングを止めるように促した、気まずく後味の悪いトロフィー授与式の翌日、さらに女子ダブルスでさらなる論争が巻き起こっている」と報じている。

 大会史上最高の73万2663人の観客が詰めかけるなど大盛況の全米オープンだが、数々の名勝負と感動の場面とともに、女子の頂上決戦で2日連続で後味の悪さを残してしまった。(THE ANSWER編集部)