川島永嗣

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21日放送、テレビ東京「FOOT×BRAIN」に、サッカー日本代表川島永嗣が出演。ロシア・ワールドカップ(W杯)を振り返り、日本に必要な守護神の育成法について話した。

セネガルとの第2戦でミスから失点を招くなど、批判を浴びていた川島。自らもチームに貢献できていないと感じていたといい、「もどかしい部分があったので、1回話をしたいと思った」「信頼してくれているのにそういう風にしかできていないから申し訳ない」と、西野朗監督と話し合ったそうだ。

西野監督の返事の内容は明かさなかった川島だが、「自分の中でつっかえていた物っていうのは取れた」と、指揮官と面と向かって話し合うことで切り替えることができた様子をうかがわせた。

セネガル戦ではミス以外に好守も見せた川島だが、GKは一つのミスで批判にさらされるポジションだ。だが、川島は「そういう覚悟がなければあの場に立っていられない」とコメント。「自分の責任」であり、「それを受け入れなければ前には進めない」と語る。

そのうえで、川島は「自分が、何が正しくて何が正しくないのかってはっきり思っていることが大切」とも強調。「正しくないって思ったら、どうやったら次に進めるのかってことを考えなければ、自分は前に進めないので、周りの人が何を言っているかではない」ともつけ加えた。

海外で厳しい挑戦を続けながら成長していった川島。イタリア留学やベルギー、フランスでのプレー経験から、「GKに求められるものや考え方が違うと感じさせられた」という。それだけに、「本質を掘り下げていかない限り、レベルは上がっていかないんじゃないか」と考えているそうだ。

では、日本が世界で戦えるGKを育成していくには、何が必要なのだろうか。川島は「やれることの大きさ、基準の高さ」が違うと指摘。「考える基準がより高い」と語る。

また、川島は、ミスを恐れる日本の風潮も大きく影響すると考えているようだ。「最高のものを出そうと思ったら、常に(リスクが)隣り合わせ」という川島は、「リスクを負わないとより良いものが出てこない」とコメント。その点が「日本の中では欠けている」と指摘した。

だが、川島は「日本人は絶対やれるポテンシャルがある」とも強調。いつまでも「世界との壁」「世界レベルとの差」と言っていたらいけないとし、「日本人だからこそやれることの多さもたくさんある」「今回のW杯の中でそれをはっきりと証明できた」と胸を張る。

それだけに、川島は「持っているものをどれだけ伸ばせるかが一番大きい。そこにもっと注目したほうがいい」と、日本人としての強みを武器にしていくべきだと訴えた。