2018年3月に「アルミホイルを丸めて叩いて球にした」というツイートが6万件以上リツイートされ大きな話題を呼びましたが、同じようにアルミホイルを使ってまさかの包丁を作り出してしまった猛者がYouTube上で登場しています。ムービーは公開からわずか3日で150万回再生を突破する大ヒットとなっており、コメント欄には日本だけでなく海外からも称賛の声が集まっています。

炙りアルミホイルの包丁を作りたい! - YouTube

というわけで、アルミホイルを使った包丁作りがスタート。材料はもちろんアルミホイルです。



箱の中からアルミホイルを取り出し……



クルクル巻き取っていきます。



30cm×50mのアルミホイルをすべて巻き取ることに成功。



これを巻き取り時に使っていた芯ごとカナヅチで叩きます。



ある程度叩いたところで……



グイグイ棒を押し込んで……



不要な芯を取り除きます。



芯を抜くとこんな感じ。



そんなわけで再びトンカン叩きまくり……



アルミホイルは板状に変形していきます。



板状になったらコンロで火をかけ……



アルミホイルの板を熱します。



熱したら再びカナヅチでトンカン。アルミホイルを熱しているので、ペンチで板を持ちながらの作業に変わっています。



カナヅチとペンチは適宜ぬれタオルで冷ましながら作業を続行。



再び板を熱し……



めった叩きにします。



かなり金属板っぽくなってきました。



板を指で叩くと「カンコン」と金属板を叩く際の音が鳴り、かなりの硬度になってきていることが伝わってきます。



続いて包丁型に金属板をカットするために、既製品の包丁を型取りします。



マジックでシルエットを描いたら……



糸のこで型の通りにカットしていきます。



万力に板を固定し……



刃幅はこれくらいのものを使用。



というわけでカット開始。



どんどんカットしていき……





包丁型の金属板が完成。



切断面はヤスリを使ってきれいにします。





ある程度までヤスリで削ったら、続いて砥石(といし)を使います。最初に使うのはダイヤモンド砥石で、粒度は#150。





研いでいくと切断面に気泡が見つかりました。



柄尻部分にはすき間などできていないのですが……



再びコンロで熱すると……



包丁型にカットした金属板に大きなすき間ができてしまっていることがわかります。



というわけで、すき間にノミを挿して……



パカッと2つに割ります。



できの良い方を再びカナヅチで叩き……



強度を増します。



そして紙やすりを用意。



これを使って金属板の表面を磨きます。



再び粒度#150のダイヤモンド砥石を用意。



せっせこ包丁の刃先を研ぎます。



#400



#1000



#2000といった具合に、徐々に砥石の粒度を上げていくことで、刃先の切れ味が増していきます。



研ぎ中の見た目はもはや包丁そのもの。



この時点で包丁はこんな具合に仕上がっています。





#6000



#8000



#12000



#30000



「シャプトン 刃の黒幕 ムラサキ 鏡面仕上砥 #30000」は、Amazonのカスタマーレビュー欄に「ステンレス系の包丁の最終仕上げに使っています」というコメントがあるほど粒度の細かい砥石で、どうやらムービーも研ぎはここでいったん終了となります。



続いて木板上で柄の型を取り……



型どおりにカットします。



さらに縦に半分に切って……



ヤスリで研磨。



すると、包丁の柄部分となる板が完成です。



続いて金属板にマジックで目印をつけて……



ハンドドリルで穴を開けます。



同じように木板にも穴を開けたら……



木板と包丁をネジで固定。



続いてダイヤモンドのこぎりを準備して……



不要なネジ頭などをカットします。



柄から突き出た部分は……



ひたすらヤスリがけして削ります。



これでびょうが完成。



あとは包丁を万力に固定して、紙やすりでひたすら柄部分を滑らかに加工していきます。





最後の仕上げには革砥を使用。



しゃっしゃこ磨いて……



完成です。持ち手が黒い方が既製品の包丁で、木製の柄の方がアルミホイルから作った包丁。



サイズはほぼ同じ。



手に持つとこんな感じで、どこからどうみても包丁です。



切っ先までかなりシャープで、反りもしっかり再現されています。



シノギから刃先にかけての切刃もしっかり再現。



もちろん普通の包丁と同じように使用可能。ムービー中ではきゅうりをカットしていました。



最後は既製品の包丁が入っていた箱に収納してムービーは終了。



どうやらモデルとなったのはダイソーで販売されている刺身包丁のよう。アルミホイルから包丁を作り出してしまう工作力にも驚きですが、これだけ手間ひま掛けなければ作れない包丁をわずか100円で販売しているダイソーにも驚きです。



なお、動画の説明欄には「安全に細心の注意を払って制作しております。絶対にマネしないでください」と記されているので、良い子はマネしないでください。