AIとARモニター活用してトレーニングするジム展開

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 フュービック(東京都新宿区、黒川将大社長、03・6908・6035)は、人工知能(AI)がジムなどでのトレーニングを支援する「AIジム」を2018年から展開する。拡張現実(AR)を活用した鏡型モニターとAIを組み合わせ、利用者に適切な運動を指導したり運動中に負荷を変えたりして効率良いトレーニングにつなげる。当初は都内を中心に20ほどの専用ルームを設置する考えだ。

 FunLife(東京都目黒区)が開発した鏡型モニター「ARC Mirror(アークミラー)」に表示される動きや指導内容に沿って、利用者がトレーニングする。下向きや上向きの運動の際は、プロジェクターから指導内容を見やすい場所に示す。利用者が装着したウエアラブル機器や、動きを読み取るセンサーのデータを基に、AIが利用者の状況を判断。全体のメニューの調整や、運動の回数、負荷などを変える。充実した運動になるよう、音声や映像を使って励ましの言葉や細かい姿勢、運動のスピードなどの指導も行う。

 フュービックは東京都新宿区のジム内でモニターを使ったテストを5月末まで実施して効果を検証する。テストで集めたデータなどを分析後、AIシステムの構築を進める。AIが指導するため、トレーナーがつきっきりになる必要がなく、少人数で多くの利用者をフォローできるようになるという。既存のストレッチジム内に専用設備を置く計画だ。

 フュービックは93年設立。リゾートホテルやストレッチジム、岩盤ヨガスタジオなどを運営している。