第8回軍需工業大会で結語を述べる金正恩氏(2017年12月13日付朝鮮中央通信より)

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北朝鮮の平壌で11日から行われていた第8回軍需工業大会が、12日に閉幕した。13日、朝鮮中央通信が伝えた。金正恩党委員長が演説し、「国家核戦力完成の大業を成し遂げた」と宣言した。

北朝鮮が軍需工業大会について公開するのは初めて。北朝鮮は2017年、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を3回、核実験を1回行った。大会を公開し、これらの業績を誇示することで、核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」の正当性を強調する意図があると見られる。

【画像】第8回軍需工業大会が閉幕

大会では討論が行われ、討論者らは金正恩氏を称えた。

金正恩氏が大会を締めくくる演説を行い、「われわれの力と技術で原爆、水爆と大陸間弾道ロケット『火星15』型をはじめとする新しい戦略兵器システムを開発し、国家核戦力完成の大業を成し遂げたのは、高価な代償を払いながら決死の闘いで獲得したわが党と人民の偉大な歴史的勝利だ」と宣言した。

また、「国防力強化を国事の中の国事と見なし、国防工業の発展に優先的な力を入れるのは、わが党が一貫して堅持してきた戦略的路線だ、チュチェの国防工業建設思想と路線を打ち出して大いなる心血と労苦をささげながら帝国主義の侵略から国の自主権と人民の安全、革命の獲得物をしっかり守れる強力な国防工業を建設したのは、主席と総書記が祖国と革命に対して積み上げた業績の中の業績だ」と強調した。

さらに、「強大かつ威力ある主体的国防工業に基づいて、わが国の戦略的地位が新しい高さに上がったこんにちの誇らしい現実は、経済建設と核戦力建設の並進路線を打ち出して貫徹してきたわが党の決心と選択の正当性をはっきり実証している」と述べた。

続けて、「朝鮮労働党が掲げた並進の旗印があり、英雄的軍需労働者階級と党に忠実で才能のある国防科学者、技術者がいるので、主体的国防工業は絶えず強化され、発展するであろうし、われわれは反帝・反米対決戦で勝利し、社会主義偉業、チュチェの革命偉業を必ず達成するであろう」と主張した。

その上で、「朝鮮労働党の偉大な指導があるのでわれわれの国防工業、自衛的国防力は想像もできないほど非常な速度で強化され、わが共和国は世界最強の核強国、軍事強国としてより勝利のうちに前進し、飛躍するであろう、一心同体に固く団結して党と革命のために、主体的国防工業の強化、発展のために力強く闘っていこう」とアピールした。