なぎなたは強い?(画像は全日本なぎなた連盟の公式ホームページより)

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香川県立琴平高等学校で2017年12月6日に、なぎなた部と剣道部とが戦う、異種武道大会が開催された。

結果は取った一本技の本数の差で「なぎなた部」が勝利したが、ネット上ではなぎなたの意外な強さに驚く声も見られる。

通算成績はなぎなた部の6勝4敗に

同校の異種武道大会は06年に第1回が開催、行われなかった年もあり17年で10回目を迎えた。なぎなた部は15年の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で団体優勝を飾るなど全国屈指の強豪として知られ、剣道部も17年のインターハイに出場するなどの実績を残している。

今回の異種武道大会は、特別ルールを決めて6人の団体戦で争われた。第2戦で剣道部が、第5戦でなぎなた部がそれぞれ勝利し、最終成績は1勝1敗4引き分けとなった。ただ、取った「一本」の数でみると、なぎなた部が1本上回ったことから軍配が上がった。16年まで4連敗を喫していたなぎなた部だったが、今回の勝利で通算成績を6勝4敗とした。

なぎなたの長さは剣道の竹刀の約2倍

一般になじみがないとみられる「なぎなた」とは、いったいどういう武道なのか。

公益財団法人全日本なぎなた連盟の公式ホームページによると、なぎなたの競技には「試合」と、「演技」の2つがある。

「試合」では剣道と同じように防具をつけ、面、小手、胴、のど、すねを打つことを狙い、勝負を競う。原則、1試合3分で、有効な打撃を2本先取した方が勝利となる。

一方、「演技」では、防具を付けずに、2人1組で技の優劣を競う。姿勢や服装、発声、技に気魄が満ちているかなどが評価対象となる。

なぎなた自体は、柄の部分が樫の木で作られ、先端の竹製の刃の部分がやや曲がっており、長さは210〜225cm。剣道の成人用の竹刀が120cm以下と定められている(二刀流は除く)ことからすると、なぎなたは竹刀の約2倍のリーチがあることになる。

もともと、なぎなたは戦いの時に用いる道具だった。刀より長く応用が利き有利だった。江戸時代になると護身用などの用途が主になり、武家に嫁ぐ女性の嫁入り道具の1つにもなっていたとされ、現在でもなぎなたをする人に女性が多いのは、その流れを汲んだものだという。

今回のなぎなたVS剣道について、ネット上では、

「なぎなた、密かに強い」
「剣道より薙刀の方が強いのかw」

と、なぎなたの予想外の強さが目を引いているようだ。一方で、

「そもそもリーチが違いすぎる」
「なぎなたって、女性の武器みたいなイメージあるけど、本来はとてつもなく強力な武器だからね」
「竹刀と違う軌道で打ってくるので避けにくいので、なぎなたが断然有利」

と、なぎなたが剣道に勝つのは当然と見る向きもあった。