「陸王」「ドクターX」…マンネリドラマの恐るべき破壊力

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 10月16日、前日に放送されたドラマ「陸王」(TBS系)の視聴率が発表され、14.7%と高い数字だったことがわかった。

 TBSの日曜21時の枠ではおなじみの、池井戸潤氏原作のこのドラマ。過去に「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」が放送され、いずれも高い視聴率を残している。ネットに書き込まれた視聴者の感想にも、過去の作品との比較が見受けられ「半沢やルーズヴェルトと同じ感じ…不覚にも泣いたけど」「パターンが似てるけど好き」「日曜劇場×池井戸潤にハズレなし」など、概ね好評のようだ。

「池井戸作品ならドキドキさせてくれる、そしてスカッとさせてくれるという絶大な信頼が寄せられています。マラソンシーンのゲートには、『下町ロケット』に登場した『帝国重工』のスポンサー広告があり、池井戸作品ではおなじみの夕暮れの太陽を扱ったシーンも盛り込まれているなど、制作サイドも池井戸ドラマ色を前面に押し出しているようです。この“愛すべきマンネリ感”にハマった視聴者が、このドラマを支えているのでしょう。また、初回20.9%を叩き出した『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)も、シリーズ第5弾にしてお決まりのセリフがあり、安心して楽しめる作品。10月18日にスタートする『相棒』(テレビ朝日系)も含めて、この秋のドラマはこれら“愛すべきマンネリ”作品が話題の中心となるのではないでしょうか」(芸能ライター)

 人気作家による企業ドラマ。フリーランスの天才外科医。どちらにしても、ここに至るまでに着実にファンを獲得してきた実績が、「失敗しないので」とでも言えそうな高視聴率の要因なのかもしれない。