腕立て伏せを連続で何回やったか?人それぞれ数は違うだろうが、多かれ少なかれ、その人の体力、筋力に合わせてそれなりキツイ運動だったことは記憶に残っているだろう。そんな「腕立て伏せ」を1時間続けた合計数を競う世界記録に挑みギネス記録を達成したのが「ジムマニア」ことカールトン・ウィリアムズ、彼は今回1時間の間に合計2682回の腕立て伏せをして世界新記録を打ち立てた。

2015年、2020回という記録を打ち立て記録保持者になったものの、3人の挑戦者がその後記録を更新。今回地元・西オーストラリアでの記録会で、最高記録の2392回を抜き、最終的に2682回まで更新することに成功した。

https://youtu.be/O_cp5dWpXzY

出典: youtu.be

映像を見ると数回高速で腕立てしては、正座、腕立てしては正座…「なんだ結構休んでんじゃねーか?」と一瞬思ったのだが、これはすぐに「ごめんなさい」という気分になる。カールトンはこの肉体的にもしんどく、決して楽しくない作業を延々と続けるのだ。しかも「腕立て伏せ」と一言でいっても「肘は90度の角度で、体を水平に下げること」と厳密にギネスの記録審査員がチェックしている。

残り時間を惜しむように腕立て伏せをする姿はもはや意味なんてないだろう。時間が経過する度に息は上がっていくが、最後まで同じペースで休み、同じペースで高速腕立て伏せを続けた。
52歳のカールトン、普段は建設現場で働いているガテン系のおっさんだが、そのスピリットはワールドクラスだ。「俺がベストであることを証明したかった!」と語る言葉の向こうには「2683回腕立て伏せできるやつ、出てこいや!」という心意気すら感じられる。

見てるだけではフィットネスにも筋肉もつかない訳だが、とにかく苦行ともいえる「腕立て伏せ1時間耐久レース」をせめて見ることで、そのキツさを垣間見るのも、一種の修行かもしれない。自分たちは何もしていないのにも関わらず、1時間の映像をみた時には、なぜか達成感だけはいっちょ前に感じられるから不思議である。