『引退会見にはマネージャーの姿はなかったが……』

「いうなれば、彼女はこれまでずっと、割れそうで割れない風船にトレーニングという空気をこつこつ送り続けてきた。その積み重ねがついに限界点に達し、風船が破裂してしまった」

 今季限りでの引退を発表した宮里藍(31)の不調時を、こう表現したのはマネージャーを務めるA氏だ。

 日本ツアーで15回、米ツアーで9回の優勝を誇り、2010年には日本女子では唯一世界ランク1位にも輝いた宮里が会見で口にした引退理由は、「モチベーションを維持することが難しくなった」から。

 しかし、その言葉をそのまま受け取るゴルフ関係者は少ない。

「引退理由は長年交際していたA氏との結婚か、と我々も色めき立ったが、『いまのところはないですね』と会見で発言。肩透かしを食らいました」(スポーツ紙担当記者)

「交際は10年に及び、順調。結婚も近い」と語るのは、米ツアーを取材するゴルフライターだ。

「宮里から『結婚は来年に』と明かされた日本人選手がいるらしい。しかも、原江里菜や有村智恵ら東北高校の後輩たちも『引退の話は昨年末に聞いたけど、理由……は忘れちゃいました』と揃って言葉を濁すんです。会見で、『いまのところは……』としたところも期待をもたせているようで気になる」

 お相手のA氏は、もともと男子プロの世話をする某メーカー系列の会社員。その経験から、徐々に宮里の身辺のサポートをするようになり、2007年から正式にマネージャーに転職した。

「この年、スイングを乱してどん底だった宮里を心身ともに支えたのがA氏だった。その存在は戦友であり、恋人でもある。現在2人は米国を拠点に生活している。A氏は英語が堪能で、宮里の父・優氏が定めた『恋人は英語が話せる人』との条件にも合っており、宮里家も公認の仲」(専門誌記者)

 本誌は引退会見後、沖縄に飛び、優氏に娘の結婚について訊ねたが、「会見で話していたことがすべてです」と答えるのみだった。
 

 宮里はプロとしてのけじめとして、「米ツアーで優勝するまでは結婚しない」と宣言していた。2009年、宮里は「エビアン・マスターズ」で米ツアー初優勝を果たした。嬉し涙を流す彼女と、スタッフで最初に熱い抱擁を交わしたのも、やはりA氏だった。

「30代になれば結婚したいし子供もほしい。でも結婚しながら、プロとしてつねにベストの状態でいるのは無理」と話していた宮里。

 現時点で日本での試合は「サントリーレデイースオープン」のみの予定。今季の残りは米ツアーが中心で、念願のメジャー制覇を狙う。最後の試合をホールアウトした後、彼女には結婚という新たなラウンドが待っている。

(週刊FLASH 2017年6月20日号)