【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権で事実上の政権引き継ぎ委員会の役割を果たす「国政企画諮問委員会」に対する各官庁の業務報告が、24日に始まった。

 同委員会の事務所が置かれたソウル・鍾路の金融監督院研修院にはこの日朝から、たくさんの資料を携えた各官庁の職員が続々と入っていった。業務報告は企画財政部を皮切りに、産業通商資源部、女性家族部、外交部、中小企業庁などの順で続いた。
 各官庁は業務報告の内容が外部に漏れないよう、特に注意を払っている様子だった。午前中に業務報告を終えた企画財政部の職員らに対し、待ち受けた記者団からは「雇用に関する補正予算の議論はあったか」などと質問が飛んだが、職員らはほとんど何も答えずその場を後にした。
 国政企画諮問委が職員らに「かん口令」を敷いているのは、野党と協議していない内容が事実であるかのように報じられれば野党の誤解と反発を招き、国政運営に支障が出かねないと懸念しているためだ。少数与党の政局で、争点となる法案を通すには野党の協力が欠かせない。
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