日本では国土交通省によってドローンの飛行禁止エリア、および飛行禁止空域が定められています。しかし飛行が許可されている場所だからといって安全だとは限りません。その一例として、ヘリコプターが飛んでいる場所でドローンを飛ばすと、最悪の場合どんな事態に発展してしまうのかということがわかるムービーをBBCが公開しています。

BBC Casualty - Helicopter Accident Caused By Drone - YouTube

男性が空を眺めていると……



飛行中のヘリコプターに向かって1台のドローンが飛んでいきました。



そのままテールローター付近に衝突してドローンは粉々に。



これが原因でヘリコプターはコントロールを失い、上空で回転し始めます。



救急ヘリだったようで、中に乗っていた救急隊員と患者が激しく揺られています。



「あのヘリ何かおかしくない?」と男女2人が眺めていると……



ヘリコプターの中は「メーデー!メーデー!」と緊急事態。



テールローターからは黒い煙が上がっており、プロペラが正常に回っていない様子。



操縦士がなんとか回復を試みますが、体勢を持ち直すことはできず……



地上に緊急着陸。周囲の人たちが慌てふためいて逃げ惑います。



着陸したヘリコプターは停止することができず、前にとまっていた救急車に直撃。



その衝撃で押し出された救急車は……



建物に突っ込んでいきました。



ヘリコプターの落下とプロペラの風で、事故現場は危険物が空中乱舞しています。冒頭でドローンの直撃を目撃した男性にも大きな破片が激突しています。







救急車の急発進をなんとか逃れた女性の目には……



救急車直撃の影響で工事現場の足場が倒れてくる瞬間が映っていました。





血まみれでふらつく女性は、まだ停止できず地面を旋回していたヘリコプターにはじき飛ばされてしまいます。



動き続けたヘリコプターは病院の入り口に突き刺さり……



病院内は停電。もはや大惨事です。





それを見ていた1人が落としたのはドローンのコントローラー。



少年が飛ばしたドローンが病院の敷地内で大惨事を引き起こしてしまったわけですが、取り返しはつきません。



なお、日本では国土交通省によってドローンの飛行ルールが制定されており、人口密集地帯や特定の空域ではドローンを飛行させることは禁止されています。ドローンの飛行が許可されている場所でも、ムービーのような事態を引き起こすことがないよう、ヘリコプターの近くでドローンは飛ばさないようにしましょう。

航空:(1)無人航空機の飛行の許可が必要となる空域について - 国土交通省

http://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000041.html



また、ドローンメーカーであるDJIのウェブサイトでは、飛行禁止エリアを色分けしたGoogleマップを見ることも可能です。

DJI-安全飛行: 飛行禁止エリア

http://www.dji.com/jp/flysafe/no-fly