インド・ニューデリーの最高裁判所を後にする、集団レイプされて死亡した女子大学生ジョティ・シンさんの父親(中央、2017年5月7日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】2012年にインドの首都ニューデリー(New Delhi)を走行していたバスの車内で23歳の女子大学生が集団による性的暴行を受けて死亡した事件で、インドの最高裁判所が5日、被告人4人の上告を退け、死刑が確定した。この事件は世界中で怒りを巻き起こし、インド国内では女性への扱いについて内省を促すきっかけとなった。

 理学療法を学んでいたジョティ・シン(Jyoti Singh)さんは、男友達と映画に出掛けて帰宅する際に民営バスに乗ったところ、男5人と当時10代の少年1人にレイプされ、死亡したと判断されて遺棄された後、13日後に激しい内臓損傷が原因で亡くなった。

 被告人の男4人は早期結審法廷での7か月にわたる裁判の結果、2013年9月に殺人、集団レイプ、窃盗、共謀、「反自然的行為」で死刑判決を受けていた。首謀者とされる5人目の男は勾留中に死亡しているのが見つかり、自殺の疑いを持たれている。当時17歳だった少年は少年刑事施設への収容を3年間命じられ、現在は出所している。

 昨年始まった上告審の結審日を迎えた5日、最高裁の判事は、ジョティさんは「絶望的な暗闇の時間」を味わったと述べ、被告人らの上告を棄却した。メディアの報道によると、判決文が読み上げられると、法廷内には拍手喝采が沸き上がったという。

 4人の弁護団は、再審請求を行う考えを示している。

 ジョティさんの父親のバドリナート・シン(Badrinath Singh)さんはAFPに対し、「歴史的な判決で、犯罪者に対処する上での判例となるだろう」とコメントした。

 シンさん夫妻は、死刑の減刑権を持つ大統領に対し、一切の赦免嘆願を退け、早急に司法手続きを終了させて被告人らに絞首刑を執行するよう働き掛けていくつもりだと話している。
【翻訳編集】AFPBB News