中国自動車市場における日系車の勢いが止まらない。中国メディアの今日頭条が11日付で掲載した記事は、3月の新車販売状況について「日系車が猛進している一方で、韓国車が低迷している」と伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国自動車市場における日系車の勢いが止まらない。中国メディアの今日頭条が11日付で掲載した記事は、3月の新車販売状況について「日系車が猛進している一方で、韓国車が低迷している」と伝えている。

 記事は、2017年1-3月期において、市場シェアを最も大きく伸ばしたのは日系車であると説明、昨年同期は13.8%のシェアだったのが今期は16.2%にまで大きく増加したと指摘、中国汽車工業協会のスタッフの話として、日系車のシェアがこれほど大きく増加した主要な原因は「技術の向上」であると指摘したことを紹介した。

 この日系車のシェア増加は非常に印象的だ。なぜなら日系車以外のメーカー、例えば、ドイツ系は前年同期比わずか0.1%の増加、また、中国車は0.8%の増加にとどまったうえ、米国車は0.7%減、フランス車は1.0%減、そして、韓国車は1.9%減という結果であったためだ。記事が表現しているように日系メーカーは確かに「猛進」していると言える。

 記事は韓国系メーカーについて「政治問題の影響を受けている」と指摘。つまり、高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」配備をめぐる問題が韓国車のシェア減少の原因となっているという見方を示した。

 高い技術で知られる日系車だが、記事が日系車についてさらにその技術を向上させたと指摘している点は注目に値する。結果として日系車だけが前年同期比で2.4%増と大きくシェアを伸ばしたということだが、日系車が有する技術にさらに磨きがかかったという点がさらに中国国内で知られるようになれば、17年はもしかすると前年の素晴らしい成績をさらに上回るものとなるかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)