カタールU-23とのフレンドリーマッチでハットトリックを果たし、改めてポテンシャルの大きさを証明。エンケティアの台頭は、イングランド代表にとっても明るい材料だ。 (C)Getty Images

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 イングランドとカタールのU-18代表が対戦した3月末のフレンドリーマッチで、一人のアタッカーが特大のインパクトを残した。14分、53分、63分にネットを揺らしてイングランドの勝利(4-0)に貢献した男は――。
 
 アーセナルに所属するエディ・エンケティア。1999年5月30日生まれの17歳で、英国とガーナの国籍を持つ。アーセナルではすでにU-23でプレーし、しっかり結果も残している。
 
 昨年11月のレスターU-23戦、エンケティアは14分に右足のカーブで華麗に決めると、53分にはセンターサークル付近から中央を単独で持ち上がり、シーザスでマーカーを揺さ振った後、コースを突いた右足の一撃で射抜く。さらにその2分後には味方のクロスをダイレクトで押し込み、ハットトリックを成し遂げてみせたのだ。
 
 しなやかで力強いドリブル、敵に囲まれても奪われないテクニックとキープ力、敵DFラインの裏に抜けるセンス、冷静沈着なフィニッシュワークは、まさしくアーセナルのレジェンド、ティエリ・アンリを彷彿させる。
 
 すでにファーストチームの練習にも何度か参加しており、早ければ今シーズン中にトップデビューを飾る可能性もありそうだ。
 
 いままさに“アンリ2世”として脚光を浴びるフランス代表のキリアン・エムバベ(モナコ)より1つ年下の超新星、エンケティア。覚えておいて、損はないだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部