Excelの請求書や文書に「認印」や「社外秘」などの電子印鑑が押せる無料ツールが便利すぎる

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請求書や領収書をExcelで作っている人は多い。
もしも、こうした書類を紙に印刷した後に、印鑑を押しているなら、今回紹介するフリーソフトを活用すれば、押印の手間を省くことができる。

そのほかにも、ビジネス文書で利用できるさまざまな印鑑をExcel文書に挿入できるので、応用範囲は広いはずだ。

ここではExcel 2016を前提に、この便利なアドインを紹介しよう。

Excelで作った請求書や領収書、社内文書に印鑑を挿入できるExcelアドイン
ビジネスの必須ソフトといったら、Excelを挙げる人が多いだろう。
請求書や領収書はもちろん、企画書や報告書など、通常はWordで作った方がよさそうな社内文書まで、Excelで作っている人は少なくない。

そういったExcelユーザーに紹介したいのが、無料で利用できるフリーソフト「Excel電子印鑑」だ。

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ソフト名:Excel電子印鑑
対応:Excel 2000/2002/2003/2007/2010/2013/2016
作者:NOMBO
作者ホームページ:http://www.officelabo.net/
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これはExcelのアドインプログラムだ。
作者のサイトからZIPファイルをダウンロード&解凍したら、フォルダ内にできる「アドインインストール用.xls」をダブルクリックしてExcelに読み込む。

以下のような画面が表示されるので、[インストール]をクリックしてインストールする(逆に不要になったら[アンインストール]をクリックすれば削除できる)。


「アドインインストール用.xls」をダブルクリックしてExcelに読み込んだら、[インストール]ボタンをクリックする。なお、読み込み後にコンテンツが無効になった場合は、有効にしてからボタンをクリックする。


インストールが完了すると、次のように右クリックメニューを使って、さまざまな印鑑を簡単に挿入できるようになる。また、[印鑑]タブを表示して、ボタンで印鑑を挿入することもできる。


Excel電子印鑑をインストールすると、右クリックメニューを使ってさまざまな印鑑を挿入できるようになる。



[印鑑]タブを表示して、認印やビジネス印を挿入することもできる。


挿入できる印鑑の種類は豊富だ。
・氏名の入った認印
・部署名と日付の入ったデータネーム印
・「社外秘」や「回覧」などのビジネス印
など、さまざまな種類の印鑑をワンタッチで挿入できる。

[印鑑設定]を選択すれば、印鑑の文字や色、サイズを個別にカスタマイズすることもできる。必要な設定をしておけば、自分の名前や社名・部署名の入ったオリジナルの印鑑も作成可能だ。


Excel電子印鑑で挿入できる印鑑の例。さまざまな種類の印鑑を挿入できる。



[印鑑設定]ボタンをクリックすれば、印鑑の文字やサイズ、色などを細かくカスタマイズすることもできる。



[印鑑]タブを表示するには、[印鑑設定]ダイアログボックスの[その他]タブで[リボンにタブを表示し、ボタン操作可能にする]をチェックする。


簡単な操作でさまざまな印鑑を挿入できるので、印鑑が必要な書類を作ることの多い人には便利だろう。

なお、蛇足かもしれないが、
一般に請求書や領収書には印鑑を押しているが、法律上は(印鑑の)押印はなくても問題ないそうだ。

あくまで慣習的に押印しているだけのようなので、わざわざ請求書・領収書を紙に印刷して実印を押しているのであれば、Excel電子印鑑で印鑑を挿入し、まとめて印刷した方が簡単だと思う。

ただし、もちろん事前に先方の了承だけはとっておいた方がトラブル回避のためにはよいだろう。

<関連リンク>
Excel電子印鑑


井上健語(フリーランスライター)