JR山手線の新型車両E235系電車など、J-TRECの次世代ステンレス車両「sustina」のラインアップに、都営地下鉄浅草線の新型車両5500形電車が仲間入り。2017年度の納入に向け、製造がスタートします。

「sustina S13シリーズ」のひとつ

 鉄道車両メーカーの総合車両製作所(J-TREC)は2016年12月7日(水)、昨年に受注した都営地下鉄浅草線向けの新型車両、5500形電車の製造を開始すると発表しました。


都営地下鉄浅草線向けに製造が開始される5500形電車。外観は歌舞伎の隈取りがアレンジされたデザイン(画像出典:総合車両製作所)。

 5500形電車は8両編成が8本、合計で64両が製造される計画。J-TRECの次世代ステンレス車両のブランド「sustina」のうち、車長18m、3ドアの「sustina S13シリーズ」のひとつに位置付けられます。ちなみに、JR山手線の新型車両E235系電車、2018年春に運行開始予定の京王電鉄5000系電車なども「sustina」です。

 J-TRECによると、車内には「ユニバーサルデザイン」を取り入れたほか、ブレーキ時の回生エネルギー(ブレーキをかけた際に発生する電気。架線に戻され再利用される)を増加させるSiC(炭化ケイ素)の半導体素子を採用、環境性能を向上させたといいます。2017年度に1編成、2018年度に残り7編成を納入する予定です。

 J-TRECは、「これからも当社はステンレス車両製造のパイオニアとして、高い技術力と経験にもとづく確かな品質を国内外に提供していきます」としています。

【画像】5500形電車の内装


座席は幅が広げられ、見通しのよい大型の仕切りを採用。全車両に車いすスペース、またはフリースペースが設けられる(画像出典:総合車両製作所)。