「プロから見ると全然面白くない」「売れる要素ばっか」 漫画家・江川達也氏が『君の名は。』批評で炎上
興行収入が130億円を超え、大ヒットとなっている映画『君の名は。』について、6日放送の情報番組『バイキング』に出演した漫画家の江川達也氏が、「プロから見ると全然面白くない」などと持論を展開した。この発言に対してネットでは批判が殺到している。
番組の中で『君の名は。』についてコメントを求められた江川氏は、「これ売れるなとは思いましたけど…」と前置きした上で、「言ってみれば大人の『ドラえもん』みたいなもん」とコメント。さらに、「プロから見ると全然面白くないんですよ。作り手から見ると、作家性が薄くて売れる要素ばっかぶち込んでる、軽いライトな…」と辛らつな言葉で批評した。
このコメントには、『君の名は。』の監督・新海誠氏をデビュー当時から知っているという慶応大学大学院教授の岸博幸氏も、「アニメ業界の大御所の方の意見も江川さんに近くて、『あれは映画じゃなくてミュージッククリップだよな』と言っていた」と同調。しかし、「これが重要なポイントで、新海監督は賢い方だから今の世の中の傾向をわかった上で、スマホ世代に合わせたさらっと見られる作品を作った」と新海監督の見識を称賛した。
ネットでは、江川氏が自身の意見をプロのクリエイター全体の意見のように語ったことや、鑑賞する側の素人を軽視しているようにもとれる内容だったため、批判的な意見が多く寄せられている。
「面白いかどうかは客が決める」
「プロが面白いと思う映画を観客が求めてるわけではない」
「たいていの映画やマンガのお客さんは素人さんなので『素人が見て面白いモノを作るのがプロ』」
「自分をプロの代表みたいに言うのは違うんじゃない?」
「プロの作家や漫画家でも評価してる人はいる」
「ここ20年ロクな漫画を描けずヒットもさせてない癖に、よく言うもんだ」
「納得させるには自分の作品で語るしかないと思うよ」
一方、「江川さんの意見はもっともだと思う」、「作り手が面白がって作ってないんじゃないの?って言いたかったんだろうな」と江川氏の意見に理解を示す声も寄せられている。