日本テレビ「NEWS ZERO」(29日放送分)では、リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得した吉田沙保里(レスリング女子53キロ級)をはじめ、銅メダルを獲得した星奈津美(競泳女子200mバタフライ)、三宅宏実(ウエイトリフティング女子48キロ級)が生出演。櫻井翔が聞き手となり、先の奮闘を振り返った。

番組では、3人が他の選手に質問する形式でトークが進行。まずは三宅が星に「試合中に集中力が切れたことは?」という質問を寄せた。

この質問に、星は「私は自分が集中しているのかがよく分からなくて。スイッチが入るタイミングをよく分かってない」と切り出すと、今大会のレース中に起こったハプニングとして「100mターンした後に(両手を前に伸ばし)ストリームラインを組むんですけど、それが外れてしまった」と告白。「なんでこんな大事な時にって思いながら泳いでいた」などと明かした。

すると今度は“プレッシャー”について訊かれた吉田がコメント。「期待された分、力に変えて頑張ろうっていうふうに。嬉しいことなので。重圧、プレッシャーっていうのは勝手に思ってるだけ」と説得力十分に語るも、今大会は自身の試合前日に伊調馨ら3選手が金メダルを獲得したことから余計にプレッシャーを感じたという。

「嬉しいんですけど“明日私、金獲れるかな”みたいな。“ヤバっ”みたいな。初めての2人が、(登坂)絵莉と(土性)沙羅が金メダルを獲って。絵莉は世界3連覇しているので獲ってもおかしくないと思ってて、沙羅は世界選手権でも優勝したことないのに、いきなりオリンピックで優勝しちゃったから“うわー”みたいな。そこのプレッシャーはすごかった」。

こう明かした吉田に、櫻井は「吉田さんの背中を見て獲られた金」とフォローを入れるも、本人は「私はそうは思わなかった」とキッパリ。それでも「周りの方がそう言って下さって、助かったなというか、本当によかった」と笑顔も。

そんな吉田は、今大会を「世界選手権、オリンピックの中では金ばっかりだったので、銀メダルを見たことがなくて新鮮だなって感じています。逆に負けたことは悔しいけどいい経験ができた」と総括。

気になる今後については「ハッキリ決まってないですけど、コーチの道とか」と言いながらも、「SNSでは“東京目指して頑張って下さい”と笑って終わってほしいという人が多くて、そういう言葉を聞くと“ああ”って。(次回の五輪は)“東京だしなぁ”と思ったり」と苦笑い。現役を続ける可能性はゼロではないとした。