Evernoteが1.5倍に値上げ&無料版の同期端末を2台までに制限するという「改悪」を実施
Evernoteが2016年6月29日付けでサービス内容・料金を改定しました。新プランでは、無料ユーザーが同期できる端末は2台までに制限され、有料版も大幅に値上げされています。
Changes to Evernote’s Pricing Plans - Evernote Blog
https://blog.evernote.com/blog/2016/06/28/changes-to-evernotes-pricing-plans/
Evernote の価格プランの改定について - Evernote日本語版ブログ
https://blog.evernote.com/jp/2016/06/29/53395
2016年6月29日からの料金プランと機能はこんな感じ。
料金改定後の各プランの変更内容は以下の通りです。
無料で使える「Evernote ベーシック」は、これまでは有料プランと同様に同期できる端末の数に制限はありませんでしたが、「2台まで」に制限されることになりました。なお、「ウェブブラウザからのアクセス」自体は端末の制限がない点には注意が必要です。とはいえ、「どこからでもアクセスできるクラウドサービスとしてのメモ・ノート」というサービスの内容を考えるとアクセスできる端末数の制限は、使い勝手に大きな影響を与えるものであり、この点は「改悪」といえそう。
・Evernote プラス
月間アップロード容量が1GBまでの「Evernote プラス」は、これまで「240円/月または2000円/年」だった価格が「月額360円または年額3100円」と、約1.5倍に変更されます。なお、Evernote プラスには同期できる端末数の制限がないのは従来通りです。
・Evernote プレミアム
月間アップロード容量が10GBまでで、すべての機能を利用できる「Evernote プレミアム」は、これまで「月額450円または年額4000円」だった価格が「月額600円または年額5200円」と、約33%アップに変更されます。なお、同期できる端末数の制限がないのは従来通りです。
Evernoteは今回の価格改定の原因を「長期的なEvernoteの改良のため」としています。Evernoteは広告を表示したり、ユーザーのデータを売ったりしないというポリシーのため、有料プランに頼るという収益構造であり、さらなるサービス改良のために値上げが避けられなくなったというわけです。
なお、従来からのEvernoteユーザーには、新価格が適用されるまでの猶予期間が設けられています。
よくあるご質問: 価格の改定に関して(2016 年 6 月) - Evernote ヘルプ&参考情報
https://help.evernote.com/hc/ja/articles/219427987
既存ユーザーには2週間以内にEvernoteから通知が届く予定で、サービス内容改定の適用は、2016年8月15日以降の次回の更新日からとのこと。ただし、2016年6月29日以降の新規ユーザーには、すでに新しい価格が適用されています。