日本のコンビニエンスストアは店舗数が多く、公共料金などをはじめ、各種料金を支払うことができるほか、チケット予約なども可能、サービスも行き届いており非常に便利な存在だ。その名のとおり、「コンビニエンス」であると言える。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のコンビニエンスストアは店舗数が多く、公共料金などをはじめ、各種料金を支払うことができるほか、チケット予約なども可能、サービスも行き届いており非常に便利な存在だ。その名のとおり、「コンビニエンス」であると言える。

 中国にもコンビニがあり「便利商店」と呼ばれているが、日本のような便利さはないと言えるだろう。 中国メディアの聯商網はこのほど、「小規模店舗はどうやって大金を稼ぐか?日本に便利の極意を学べ」と題して日本のコンビニの成功の秘訣を分析する記事を掲載した。

 記事は、日本で1974年にコンビニ第1号店が生まれたことを紹介し、2015年には全国のコンビニの売上高が10兆円を超えるまでに成長しており、「中国人は彼らの経営技術から学ぶべき」だと主張した。続いて日本でコンビニが大成功した5つの理由を分析した。

 1つ目は「革新的な販売モデル」だ。コーヒーやおでんなどの調理品以外に、各種支払いやATM、コピーなどのサービス提供が成功していると指摘。実際、調査によればトイレやATM、コピー、各種支払いを目的とした来店も80%と多く、商品購入のみを目的とした場合は20%にとどまっていたという。

 2つ目の点は「フランチャイズ制度」だ。店は加盟料を払うだけで、本部が商品開発やデータ管理、宣伝などを担当し、定期的に本部から指導を受けることも売り上げ向上に役立っていると指摘した。3つ目の点は「物流情報システム」だ。フランチャイズゆえに24時間以内に配送できる物流システムを活用でき、毎週100種類にものぼる新商品やご当地限定商品を発注することができるのも利点だという。

 4つ目の点は「消費者のニーズに合わせて新製品とサービスを提供していること」だ。特にファーストフードと毎日配送される食品は売り上げの4割弱を占めているが、常に新商品を開発してリリースしており、毎年70%の商品が入れ替わるという。5つ目の点は「差別化を図ること」で、これにより激しい競争を生き残ることができていると分析した。

 記事では、常に顧客の需要に応じて変化することで差別化を図り、次世代モデルの開拓に努める日本のコンビニに対し、多くの中国企業は「まだ自身の発展に適した経営システムが見つかって」おらず、学ぶことは多いと締めくくった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)