ITTF(国際卓球連盟)は昨年7月からボールの素材をそれまでのセルロイドからプラスチックへと変更した。

その背景にはセルロイドが引火しやすい性質で飛行機への持ち込みができないといった問題の解消や、スピンの回転や弾みを抑えるといった理由があるという。

そんな折、テレビ東京「ネオスポ」(25日放送分)では「卓球ボール変更で日本に有利!? 世界最強 中国撃破見えた!!」と題し、ボール変更にまつわる周辺情報を伝えた。

「ボールによって跳ね方が違かったり」(福原愛)、「ラリーの回数がすごく増えた」(石川佳純)と語る新ボールは、これまでのボールから約0.5mm大きく、空気の抵抗が大きくなる分スピードやスピンの量が落ちるというものだ。

この変更は日本にとってもパワーとスピードで上回る中国をはじめとした外国勢へ対抗できる好材料になるという。番組の取材に答えた水谷隼は「僕とかは有利になった」と切り出すと、「前にいると相手のパワーに押されてしまって下がらざるを得なかったんですけど、今は威力がないので十分前で戦えるようになった」と明かす。

続けて「自分が打つというよりも相手のボールが取りやすくなったという意味で有利になった」と説明した水谷。今月27日より開幕する世界卓球を前に頼もしい言葉が聞かれた。