今、最も影響力のある経済学者の一人といえば、フランス人のトマ・ピケティ氏だろう。パリ経済学校の教授で、22歳で経済学の博士号を取得したという天才だ。2013年にフランス語で出版された“Le Capital au XXIe siècle”は書評を中心に本国で話題となり、英語に翻訳されるとアメリカでわずか半年の間に50万部を売り上げたという。そして2014年12月に日本語訳が『21世紀の資本』(みすず書房/刊)として出版され、現在ま