DCコミックの悪役を、ひたすら人間くさく描いた「ジョーカー」(19年)は、賛否を呼びながらR指定としては異例の興行収入10億ドル超えのヒットとなった。ヒーローのバットマンも登場しない「シン・ジョーカー」とも言えるこの作品が、ここまで成功を収めるとは監督トッド・ウィリアムズ、主演ホアキン・フェニックスのコンビも想像しなかっただろう。コロナ禍をはさんだ続編「ジョーカーフォリ・ア・ドゥ」(11日公開)は、同じ