2024年5月2日(木)、歌舞伎座で『團菊祭五月大歌舞伎』が開幕した。16時30分開演の夜の部で上演の『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』と『四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)』をレポートする。 一、『伽羅先代萩』 定式幕が開くと立派な御殿。金の襖に描かれた竹と雀は伊達家の家紋を連想させる。『伽羅先代萩』は、仙台伊達藩で実際に起こった御家騒動がモデル。物語は足利時代の設定に置き換えられて