終始変わらなかった岡部の表情が、マウンドで歓喜に弾けた。埼玉大会の1回戦から決勝までの7試合のうち、6試合で先発。名実ともに聖望学園のエースとしてマウンドに立ち続けた岡部大輝(3年)は、最後には脚を叩きながら、それでも集中力をきらさなかった。雨中で投じたその日の123球目は、併殺打となって一塁手のグラブに吸い込まれた。甲子園出場が決まり、胴上げされる聖望学園の岡本幹成監督photo by Sankei Visual