自身の出生をくじに例える「親ガチャ」という言葉が若者を中心に支持されている。社会学者の土井隆義さんは「格差が拡大する中、SNSの普及によって他人の私生活がよく見えるようになった。ネットが普及した背景には現代人の抱える大きな不安があり、努力では挽回できない差を若者は“ガチャ”と揶揄しているのだ」という――。※本稿は、土井隆義ほか『親ガチャという病』(宝島社新書)の一部を再編集したものです。写真=iStock.