産業革命を実現したのは、水力でも、蒸気でもない。ネジだ。機械は、頭の中でなら、なんとでもできる。だが、実際にそれを作るには、部品と部品をつなぐネジが不可欠。1800年、ロンドンの機械職人モーズリーがネジ切り旋盤を開発。これによって、互換性のある規格品としてのボルトとナットが大量生産され、こうして、実際にさまざまな機械が組み立てられるようになって、現実の産業革命を引き起こすことができた。車一台二万本。