冷え込みが厳しいにもかかわらず、早稲田実業vs日大三という伝統校対決となった決勝戦に集まった2万人の観衆の熱気は、東京の高校野球への関心の高さを物語る。試合は野村 大樹の劇的なサヨナラ本塁打で早稲田実業が11年ぶり10回目の優勝を決めた。言うまでもなく早稲田実業は、清宮 幸太郎を中心としたチームである。しかし清宮は、準々決勝以降わずか1安打で、決勝戦では5打席三振だった。それでも、試合後の清宮の声はいつ