ノートPCだけじゃない月間100件近くもリコール品があることも!知らずに使っていると危険なリコール品の情報を知る方法

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先日、自宅の郵便受けに「パナソニックからのお詫びとお願いです」というお知らせが入っていた。
内容は、ノートパソコンやタブレットパソコンで利用している一部のバッテリーパックに火災の恐れがあり、対象製品の回収・交換をしているという内容だった。

幸いにも、筆者はパナソニック製パソコンやタブレットは所有していないため対象外だったのだが、リコール品を知らずに使っていて火災などの事故になってしまってはたまったものではない。

リコール品の情報をもっと早く入手する方法は無いだろうかと思い、調べてみることにした。

●リコール情報を知るきっかけは新聞が1位
いちがいに「リコール情報」と言っても、範囲が非常に広いという問題がある。
パソコン、家電製品以外に、自動車や食料品など。いちいちメーカーのホームページをキリがないだろう。

2013年の「消費者安全専門調査会報告書」によると、リコール情報を知るきっかけとなったのは、
・新聞の社告(回収のお知らせ) … 32.4%
・メーカーからの連絡(電話、メール、ダイレクトメール) … 26.3%
・販売店からの連絡(電話、メール、ダイレクトメール) … 17%
・新聞の記事 … 14.2%
・テレビ・ラジオ・ネットのニュース … 8.9%

となっている。

リコール情報を知る上でもっとも情報源になっているのは、「新聞」の32.4%で、全体の3割以上となっている。
対して、ネットのニュースから情報を得るというのはたったの9%未満に過ぎないのだ。
また、企業のホームページから情報を得ている人11.3%とのこと。

現在はネット時代と言われるが、流石にリコール情報の範囲が広すぎるためか、リコール情報への意識が高くないせいか、企業のホームページを確認する人は多くないとようだ。

●リコール情報を効率よく知る2つのポイント
リコール情報を知るのは、企業ホームページに掲載されているためそれほど難しいものではない。
しかしながら、その手間が大変なのだ。

その大変なリコール情報を知るための2つのポイントを紹介しよう。
1・消費者庁リコール情報サイトを利用する
企業ホームページをいちいち確認していては、時間がかかりすぎる。
そこで、「消費者庁リコール情報サイト」を利用しよう。
国内で商品展開しているあらゆる製品のリコール情報を一元的に取り扱うサイトで、運営元は消費者庁なのだ。
なお、このサイトによると多い月では100件近くの製品がリコールされているようだ。

さらに、「いちいちチェックしていられないよ」という人むけに「リコールメールサービス」が行われている。
これを登録しておくことで、消費者庁からリコール情報が無料で届くというシステムなのだ。


自宅で使っているメーカーの名前を検索すると過去の情報も出てくる


2・自宅で使っている家電・パソコンのメーカーを表にしておく
しかしながら、いざリコール情報を手に入れても自分に関係のある情報なのかわかりにくい。

そこで、自宅で使っているパソコンや、エアコン、冷蔵庫といった家電のメーカーを表にしておくと役立つ。
たとえば、冷蔵庫のリコールがあった場合、うちで使っているメーカーではないから関係ないかなということがわかるのだ。

以上、2つのポイントを抑えておくことで、効率よいリコール情報利用ができるのだ。


当然ながら、リコールの無い、完ぺきな製品を使うのが一番だ。
しかしながら、世の中に完ぺきな製品は存在しないように、予期せぬ不具合などがまれに起こる。

そこで、利用者側の対策として、リコール情報を気にして予期せぬ出来事にならないにするべきだ。

消費者庁リコール情報サイト


布施 繁樹