光回線とスマホのセット割引、お得なキャリアはどこ?モデルケースで検証
NTTが家庭用インターネット固定回線「フレッツ光」の卸事業をスタートさせるのに伴い、NTTドコモとソフトバンクモバイルが相次いで光回線と携帯電話・スマートフォンのセット割引の受付を開始した。これにより、既に早くから「auスマートバリュー」で固定回線と携帯電話・スマートフォンのセット割引を行ってきたKDDI(au)と合わせて、3社が出揃うことになる。画像は単回線利用の場合・家族で「15GB相当」を契約した場合の比較グラフ。
ただ一方で、NTTドコモの「ドコモ光」にしても、ソフトバンクモバイルの「ソフトバンク光」にしても、その割引プランが複雑でわかりにくいという声も数多く挙がっている。そこで、3社の固定・携帯セット割引を比較し、どこが一番優位なのかを検証してみたい。なお料金はすべて税抜表記。
●単身者が契約する場合には、どうなる?
最近は携帯電話会社が相次いで「家族でおトク」をアピールしているが、下宿生活をしている学生や独身の社会人の中には、“スマートフォンは自分ひとりで契約している”というケースが多いのではないだろうか。そこで、単身者が固定・携帯セット割引を活用した場合の割引プランを比較してみよう。
<データ通信量2GBの場合>
NTTドコモの「ドコモ光パック」は、契約するデータ通信定額プランによって割引額に大きな差を付けている。もっとも容量の少ない2GBプランの場合、割引額も最も少なく、最大1年間500円割り引かれる。なお、ドコモにはスマートフォンをMNP・新規で契約した場合に基本料を割り引く「光★スマホ割」があるが、単身者契約の場合には適用されない。
KDDI(au)の「auスマートバリュー」は、2GB、3GBの場合は毎月934円が永年割引される。3社の中で最も早くセット割引を開始したこともあり、対象となるプロバイダ、CATV局の数はドコモ、ソフトバンクと比較して多く、またドコモは旧料金プランの場合の割引期間適用期間を1年間に限定、ソフトバンクは通話定額プランとセットで契約することを必須している一方で、KDDI(au)は旧料金プランも通話定額プランと同様の割引の対象としている点がポイントだ。
ソフトバンクモバイルの「スマート値引き」は、小容量の場合は463円が永年割引になる。永続的な割引が行われる点ではKDDI(au)と同様だが、割引費用ではauスマートバリューには及ばない状況だ。なお、「スマート値引き」は通話・データ通信定額プランの「スマ放題」以外の料金プランにも適用されるが、その場合は上限が7GBの「パケットし放題フラット」でも一律割引額が463円になるので、注意が必要だ。
<データ容量を増やすと?>
「ドコモ光パック」の場合、データ容量5GBの場合には800円、データ容量8GBの場合には1,000円がそれぞれ割引になる。
「auスマートバリュー」の場合、データ容量が5GBまたは8GBを選択すると、最大2年間1,410円が割引になり、ドコモよりも値引き幅・適用期間ともに優位な条件となっている。また、3年目以降も934円が永年割引となるので、長期的に見てもお得感が強いと言える。
「スマート値引き」は「auスマートバリュー」と同様、5GBの場合は2年間1,410円、3年目以降は934円を割引くのだが、ソフトバンクの場合には8GBの設定がなく、少し多めにデータ通信を使いたいという人は10GBの大容量プランを申し込まなくてはならないため、データ定額プランの基本料金が高く、割引額を適用しても全体で割高感が出てしまうのが惜しいところだ。
このように比較すると、割引額の大きさや適用期間の条件などでKDDI(au)が3社の中で最も優位という結果になった。単身者の場合、Wi-Fiなどを活用してデータ通信量を抑えながら使っているユーザーが多く、そういう観点から考えると2GBから8GBの低容量タイプも選べてお得感が強いKDDI(au)がアドバンテージを持っていると言えるのではないだろうか。
●単身者が契約する場合には、どうなる?
最近は携帯電話会社が相次いで「家族でおトク」をアピールしているが、下宿生活をしている学生や独身の社会人の中には、“スマートフォンは自分ひとりで契約している”というケースが多いのではないだろうか。そこで、単身者が固定・携帯セット割引を活用した場合の割引プランを比較してみよう。
<データ通信量2GBの場合>
NTTドコモの「ドコモ光パック」は、契約するデータ通信定額プランによって割引額に大きな差を付けている。もっとも容量の少ない2GBプランの場合、割引額も最も少なく、最大1年間500円割り引かれる。なお、ドコモにはスマートフォンをMNP・新規で契約した場合に基本料を割り引く「光★スマホ割」があるが、単身者契約の場合には適用されない。
KDDI(au)の「auスマートバリュー」は、2GB、3GBの場合は毎月934円が永年割引される。3社の中で最も早くセット割引を開始したこともあり、対象となるプロバイダ、CATV局の数はドコモ、ソフトバンクと比較して多く、またドコモは旧料金プランの場合の割引期間適用期間を1年間に限定、ソフトバンクは通話定額プランとセットで契約することを必須している一方で、KDDI(au)は旧料金プランも通話定額プランと同様の割引の対象としている点がポイントだ。
ソフトバンクモバイルの「スマート値引き」は、小容量の場合は463円が永年割引になる。永続的な割引が行われる点ではKDDI(au)と同様だが、割引費用ではauスマートバリューには及ばない状況だ。なお、「スマート値引き」は通話・データ通信定額プランの「スマ放題」以外の料金プランにも適用されるが、その場合は上限が7GBの「パケットし放題フラット」でも一律割引額が463円になるので、注意が必要だ。
<データ容量を増やすと?>
「ドコモ光パック」の場合、データ容量5GBの場合には800円、データ容量8GBの場合には1,000円がそれぞれ割引になる。
「auスマートバリュー」の場合、データ容量が5GBまたは8GBを選択すると、最大2年間1,410円が割引になり、ドコモよりも値引き幅・適用期間ともに優位な条件となっている。また、3年目以降も934円が永年割引となるので、長期的に見てもお得感が強いと言える。
「スマート値引き」は「auスマートバリュー」と同様、5GBの場合は2年間1,410円、3年目以降は934円を割引くのだが、ソフトバンクの場合には8GBの設定がなく、少し多めにデータ通信を使いたいという人は10GBの大容量プランを申し込まなくてはならないため、データ定額プランの基本料金が高く、割引額を適用しても全体で割高感が出てしまうのが惜しいところだ。
このように比較すると、割引額の大きさや適用期間の条件などでKDDI(au)が3社の中で最も優位という結果になった。単身者の場合、Wi-Fiなどを活用してデータ通信量を抑えながら使っているユーザーが多く、そういう観点から考えると2GBから8GBの低容量タイプも選べてお得感が強いKDDI(au)がアドバンテージを持っていると言えるのではないだろうか。