「Suica電子マネー専用自販機」のデザインイメージ(画像:JR東日本)。

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JR東日本の駅に2015年2月1日(日)から、1円単位で販売する飲料の自動販売機が期間限定で登場します。通常の自販機は10円単位です。なぜそんなに細かい金額で売るのでしょうか。それはSuicaなどの電子マネー専用の自販機だからです。

消費税増税で10円単位の値上げになった自販機飲料

 通常、飲料の自動販売機で扱われる商品は10円単位の価格設定です。ただ2015年2月1日(日)から、JR東日本の駅に期間限定で設置される自販機は違います。

 というのも飲料の自販機にもかかわらず、1円単位で商品が販売されるのです。なぜかというと「Suica電子マネー専用自販機」、つまり支払いがSuicaなど交通系電子マネーだけで行える自販機だから。そしてこのSuica電子マネー専用自販機では、通常の飲料自販機より安く商品を買うことができます。

 2014年4月に行われた消費税増税の際、自販機の飲料は1円単位の現金支払いができないため10円単位で値上げされました。しかしこのSuica電子マネー専用自販機は1円単位での支払いが可能なので、商品の税抜き価格に消費税率をかけた1円単位の価格で購入できるからです。

 ただそうすると、逆に一般の自販機より高くなる商品もあるそうですが、そうした場合は通常の自販機と同じ価格に据え置くとのことです。

 このSuica電子マネー専用自販機は、2月1日にまず東京駅(3・4番ホーム上)と品川駅(1・2番ホーム上)、池袋駅(改札外中央コンコース)、秋葉原駅(改札内中央コンコース)、上野駅(改札内中央コンコース)の5カ所に設置され、以降順次、首都圏の駅でそのほか20か所程度に設置される見込みです。また設置期間は、2015年4月末までが予定されています。

 使用できる交通系電子マネーは「Suica」、「PASMO」、「Kitaca」、「TOICA」、「manaca」、「ICOCA」、「SUGOCA」、「nimoca」、「はやかけん」の9種類。もちろん現金での購入はできないほか、Suicaなどにチャージすることもできません。