iPhoneで登場した悪質な「消せないメッセージ」スパムを手軽に消す方法「あわてて電話はしないように」
セキュリティ大手のシマンテックによると、iPhoneやXperiaといったスマホを対象にした悪質なスパムが登場しているという。
その名は「消せないメッセージ」だ。
パソコンでは、フィッシング(模倣)サイト詐欺が多いのに対して、スマホでは実に9割がワンクリック詐欺の被害だという。
ちなみに、この「消せないメッセージ」詐欺はNHKでも取り上げられた。
今回は、実際に筆者のiPhoneで「消せないメッセージ」詐欺サイトにアクセス。「消せないメッセージ」を消す方法を紹介しよう。
●「消せないメッセージ」でしてはいけないこと
インターネットをしていて困惑するのが、唐突に表示される「登録ありがとうございます」「○○万円お支払い下さい」などの文字だ。普通の人なら必ずびっくりすることだろう。実は、筆者でも、びっくりする。
その後、誰しもするのが表示されている文字を消そうとする。しかし、「消えない」、「消せない」。
さらに「消すためには電話して下さい」という文字が表示さたら、気が動転して画面の電話番号に「電話」しかねない。
しかしながら、それは詐欺グループの思うツボ。
電話したところで、相談にのるふりをして「いついつまでにお金を振り込んで下さい」と言われるのがオチだ。
さらには、「騙しやすい人」リストに入って、詐欺グループから再度、詐欺を仕掛けるケースにもなりかねないのである。
この「消せないメッセージ」は、「消せない」のではない。
ただ、「消しにくい」だけなのだ。
実は簡単な手順で消すことができるため、間違っても詐欺グループへ電話やメールをしないように。
これは必ず守ろう。
●超カンタンな手順で「消せないメッセージ」は消える!
それでは具体的に「消せないメッセージ」を消す手順を紹介しよう。
試しに筆者のiPhone 6 PlusにてiPhoneに入っているSafariブラウザで詐欺サイトを表示させてみた。
すると消せないメッセージが現れた。
「おお、確かに消せない」
消そうとしてメッセージ下にある「OK」をタップすると電話をしようとしてしまう。
これは、焦る、たしかに混乱もする。
さらに、「電話発信しますか」の画面が表示され、「キャンセル」をタップしても、最初の文字が表示される。そう、ループ状態になっているのだ。
消そうとしても電話発信が表示されるだけだが結構ビビる
実は、この状態でスマホが使えないわけではない。
落ち着いて、iPhoneのホームボタンを2回押そう。
そうすると、iPhoneで今動作しているタスク一覧が表示される。
ブラウザ上へフリックすることで強制的に終了させることができるはずだ。
だが、安心するのは、まだ早い。
これだけでは、完全に解決はしてない。そう「消せないメッセージ」は消せてないのだ。
Safariブラウザを再び使うと、また同じ状態に戻ってしまうからだ。
「消せないメッセージ」を完全に消すには、表示される機能を停止させてしまう必要がある。
その方法が、「JavaScript停止」だ。
具体的な手順はこうだ。
「設定」→「Safari」→「詳細」の順にタップしていくと、JavaScriptという欄がある。
それを停止(スイッチをフリックして緑色を白色にする)させるのだ。たったこれだけで、解決できる。
設定内のJavaScriptをオフにすることで消せないメッセージは消せるメッセージとなる
さあ、再びSafariブラウザを起動させてみよう。
すると、最後に見ていたサイトが表示されるため、例の詐欺サイトが表示されるが、「消せないメッセージ」は表示されない。または、表示されても、通常通り消すことができる。あとは、この詐欺サイトを削除するだけだ。念のために、閲覧履歴も削除しておくといいだろう。
それでもまだ心配な人は、「設定」→「Safari」内にある「履歴とWebサイトデータを消去」もしておくとなおよい。
JavaScript設定をオフにすることで面倒な悪質サイトも手軽に削除できる
ちなみに、作業後は「JavaScript」を再度ONにしておくことを忘れないように。
以上の手順で、「消せないメッセージ」は間違いなく「消せるメッセージ」となる。
これは筆者のiPhone 6 Plusでも確認済みだ。
今回のワンクリック詐欺は、メッセージを消そうとしてもループしてしまうという極めて悪質なものだが、以上の手順で「消すことができる」ことがわかった。したがって、パニックになってしまい電話することのないよう、ぜひとも周りの人にも教えてあげよう。
・スマートフォンのブラウザをロックするように進化したワンクリック詐欺|シマンテックオフィシャルブログ
布施 繁樹
その名は「消せないメッセージ」だ。
パソコンでは、フィッシング(模倣)サイト詐欺が多いのに対して、スマホでは実に9割がワンクリック詐欺の被害だという。
ちなみに、この「消せないメッセージ」詐欺はNHKでも取り上げられた。
今回は、実際に筆者のiPhoneで「消せないメッセージ」詐欺サイトにアクセス。「消せないメッセージ」を消す方法を紹介しよう。
●「消せないメッセージ」でしてはいけないこと
インターネットをしていて困惑するのが、唐突に表示される「登録ありがとうございます」「○○万円お支払い下さい」などの文字だ。普通の人なら必ずびっくりすることだろう。実は、筆者でも、びっくりする。
その後、誰しもするのが表示されている文字を消そうとする。しかし、「消えない」、「消せない」。
さらに「消すためには電話して下さい」という文字が表示さたら、気が動転して画面の電話番号に「電話」しかねない。
しかしながら、それは詐欺グループの思うツボ。
電話したところで、相談にのるふりをして「いついつまでにお金を振り込んで下さい」と言われるのがオチだ。
さらには、「騙しやすい人」リストに入って、詐欺グループから再度、詐欺を仕掛けるケースにもなりかねないのである。
この「消せないメッセージ」は、「消せない」のではない。
ただ、「消しにくい」だけなのだ。
実は簡単な手順で消すことができるため、間違っても詐欺グループへ電話やメールをしないように。
これは必ず守ろう。
●超カンタンな手順で「消せないメッセージ」は消える!
それでは具体的に「消せないメッセージ」を消す手順を紹介しよう。
試しに筆者のiPhone 6 PlusにてiPhoneに入っているSafariブラウザで詐欺サイトを表示させてみた。
すると消せないメッセージが現れた。
「おお、確かに消せない」
消そうとしてメッセージ下にある「OK」をタップすると電話をしようとしてしまう。
これは、焦る、たしかに混乱もする。
さらに、「電話発信しますか」の画面が表示され、「キャンセル」をタップしても、最初の文字が表示される。そう、ループ状態になっているのだ。
消そうとしても電話発信が表示されるだけだが結構ビビる
実は、この状態でスマホが使えないわけではない。
落ち着いて、iPhoneのホームボタンを2回押そう。
そうすると、iPhoneで今動作しているタスク一覧が表示される。
ブラウザ上へフリックすることで強制的に終了させることができるはずだ。
だが、安心するのは、まだ早い。
これだけでは、完全に解決はしてない。そう「消せないメッセージ」は消せてないのだ。
Safariブラウザを再び使うと、また同じ状態に戻ってしまうからだ。
「消せないメッセージ」を完全に消すには、表示される機能を停止させてしまう必要がある。
その方法が、「JavaScript停止」だ。
具体的な手順はこうだ。
「設定」→「Safari」→「詳細」の順にタップしていくと、JavaScriptという欄がある。
それを停止(スイッチをフリックして緑色を白色にする)させるのだ。たったこれだけで、解決できる。
設定内のJavaScriptをオフにすることで消せないメッセージは消せるメッセージとなる
さあ、再びSafariブラウザを起動させてみよう。
すると、最後に見ていたサイトが表示されるため、例の詐欺サイトが表示されるが、「消せないメッセージ」は表示されない。または、表示されても、通常通り消すことができる。あとは、この詐欺サイトを削除するだけだ。念のために、閲覧履歴も削除しておくといいだろう。
それでもまだ心配な人は、「設定」→「Safari」内にある「履歴とWebサイトデータを消去」もしておくとなおよい。
JavaScript設定をオフにすることで面倒な悪質サイトも手軽に削除できる
ちなみに、作業後は「JavaScript」を再度ONにしておくことを忘れないように。
以上の手順で、「消せないメッセージ」は間違いなく「消せるメッセージ」となる。
これは筆者のiPhone 6 Plusでも確認済みだ。
今回のワンクリック詐欺は、メッセージを消そうとしてもループしてしまうという極めて悪質なものだが、以上の手順で「消すことができる」ことがわかった。したがって、パニックになってしまい電話することのないよう、ぜひとも周りの人にも教えてあげよう。
・スマートフォンのブラウザをロックするように進化したワンクリック詐欺|シマンテックオフィシャルブログ
布施 繁樹