Windows 10メディアブリーフィングより。うわさは本当でした。マイクロソフトはWindows 10に、新規開発のウェブブラウザ Project Spartan (スパルタン)を導入します。

Project Spartan (開発コードネーム) の特徴は:

・Windows 10向けのユニバーサルアプリとして提供。PCでもタブレットでも、スマートフォンでも共通のブラウザ。キーボードとマウス操作時には伝統的なデスクトップブラウザとして、タッチデバイスではタッチしやすく。

・内部はウェブ標準規格をサポートする軽量な新規レンダリングエンジン。

・ウェブコンテンツへの書き込みとクリップ機能を標準搭載。スクリーンショット取り込みではなく、リンクなども生きたウェブページに直接ペンや指で書き込んだり、クリップしてOneNoteにそのまま取り込んだり、共有できる。

・組込みのリーディングモード。読みやすくカスタマイズに対応。リーディングリストはデバイスをまたいで共有。スマホでリストに追加してタブレットで読む、PCで保存してスマホで etc。

・コルタナの統合。ウェブサイトを表示するとき、検索するとき、コルタナがユーザーについての情報やページのメタ情報から意図を推測してアシスト。

(デモの例では、飛行機で移動する家族がパーティーに間に合うかどうか知りたい場合。従来は航空会社のサイトを開いて、家族が乗っている便の番号を入力して〜といった手順があった。しかしコルタナはメールやメッセージのやりとりからパーティーの場所と時間、家族の乗った便などを把握しているため、航空会社を調べようとした時点で意図を察知して間に合うかどうかを教えてくれる。

ほか、レストランのサイトを表示する場合。レストランのウェブページは店舗によって提供する情報も構造もかなり違う。コルタナはBingの構造化されたデータベースとしてウェブページとサービスについて知識を持っているため、レストランのページを表示した時点で、サイドバーに営業時間や現在地からの道順、所要時間、レビュー、オンライン予約サービスなどをまとめて表示できる。

コルタナの知識によるサポートはコンテキストメニューとしてスパルタンに組込み。単語についても、単なる文字列としてのウェブ検索ではなくデータベースを元に概要を教えてくれる。( Google でいえばナレッジグラフ)。

Project Spartan は今後のプレビュー版 Windows 10で提供予定。なお名称のスパルタンは、ゲームHaloシリーズに登場するスーパー兵士の名称。デジタルアシスタントのコルタナと同じ由来です。スパルタンはゲームの劇中と同様、何かというとコルタナに助けてもらうことからのコードネームと思われます。

インターネットエクスプローラーは互換性維持のため引き続きWIndows 10でも提供予定。