中国人消費者が「理性的」に!? 奢侈品の売上が低迷する一因とは=中国メディア
中国メディアの中工網は12日、中国で高級ファッションブランドなど奢侈品の売り上げが低迷しているとし、その背景には中国政府による汚職取締りのほか、消費者の変化があると論じた。
記事は、中国で奢侈品の売り上げが低迷している理由は、中国政府が実施している汚職取締りと関係があると伝え、一部の分析として「中国国内で“倹約令”が出されたことで贈り物需要が減退したほか、中国人消費者が海外で奢侈品を購入していることが背景にある」と論じた。
続けて、中国のネット上で2万9000元(約54万9000円)で販売されているBurberryのコートは、日本であれば同一の商品が約33万円(約1万7400元)で購入できると指摘。中国国内では関税と増値税(付加価値税)によって価格が跳ね上がっていることを示した。
また記事は、イタリアでバイヤーとして働く中国人女性の声として、「中国国内における奢侈品の売上低迷のうち、汚職取締りは原因の1つでしかない」とし、さらに大きな原因は中国人消費者が理性的になりつつあり、個性を重視するようになっていることだと伝えた。
さらにバイヤーである同女性が「かつては中国人旅行客と商品を奪い合うことがあったが、今では代理購入を利用する中国人が増え、旅行客が大量に商品を買い占めるような光景は少なくなった」と述べたことを紹介した。
続けて記事は、「中国人消費者は理性的になると同時に、高級ブランドへの盲目的な崇拝をやめた」とし、中国人女性消費者が「ブランドロゴが目を引く商品は逆に安っぽく見える」と述べたことを紹介。一方で、各高級ブランドはすでに中国人消費者の変化を捉えているとし、グッチが分かりやすいロゴの入った商品アイテム数を減らしていると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)
記事は、中国で奢侈品の売り上げが低迷している理由は、中国政府が実施している汚職取締りと関係があると伝え、一部の分析として「中国国内で“倹約令”が出されたことで贈り物需要が減退したほか、中国人消費者が海外で奢侈品を購入していることが背景にある」と論じた。
また記事は、イタリアでバイヤーとして働く中国人女性の声として、「中国国内における奢侈品の売上低迷のうち、汚職取締りは原因の1つでしかない」とし、さらに大きな原因は中国人消費者が理性的になりつつあり、個性を重視するようになっていることだと伝えた。
さらにバイヤーである同女性が「かつては中国人旅行客と商品を奪い合うことがあったが、今では代理購入を利用する中国人が増え、旅行客が大量に商品を買い占めるような光景は少なくなった」と述べたことを紹介した。
続けて記事は、「中国人消費者は理性的になると同時に、高級ブランドへの盲目的な崇拝をやめた」とし、中国人女性消費者が「ブランドロゴが目を引く商品は逆に安っぽく見える」と述べたことを紹介。一方で、各高級ブランドはすでに中国人消費者の変化を捉えているとし、グッチが分かりやすいロゴの入った商品アイテム数を減らしていると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)