ホワイトカラーの人材紹介専業会社のジェイ エイ シー リクルートメント(東京・千代田、松園健社長、JAC)は、2014年12月期上半期を発表した。売上高は前年同期比26.6%増の44億89百万円、営業利益は41.1%増の13億51百万円で増収増益となった。

 JACの2014年度上半期の業績は、売上高44億89百万円(前年同期比26.6%増)、売上総利益(GP)44億7百万円(同27.4%増)、営業利益13億51百万円(同41.1%増)、経常利益13億54百万円(同41.4%増)、純利益8億11百万円(同46.3%増)で増収増益となった。売上高営業利益率は30.1%だった。

 売上高を事業・業界部門別に見ると、「メディカル・医療」(8億96百万円、前年同期比52.7%増)、「電気・機械・化学」(15億32百万円、同34.2%増)が大きく伸びた。一方、「IT・通信」(4億26百万円、同3.4%減)は前年同期を下回った。

 さらに、支店・グループ会社別に見ると、外資系企業専門の「JAC International」(2億4百万円、前年同期比40.8%増)が拡大し、「東京本社」「横浜支店」「神戸支店」も前年同期比20%を超える増加となったが、「名古屋支店」(2億24百万円、同13.3%減)は減少した。

 同社は、経営目標として「PPP&I」(「生産性の向上」Productivity、「高い利益額と利益率の向上」Profitability、「人材紹介コンサルタントプロフェッショナル化」Professional、「日系企業の海外関連求人、外資系企業求人」International)に取り組み組織体制を強化してきた。

 具体的には、Professionals(個人はプロに)、Team Value(チームで勝つ)、Expansion(拡大につなげる)の三つを体制強化の柱として、中堅コンサルタント向けの研修プログラムの開発と実施、コンサルタントをサポートするリサーチャーやアシスタントを配置して生産性を向上させた。

 また、チームに目標達成インセンティブ制度を導入して個人とチームワークが両立する体制とした。さらに、これらの一連の施策によって従業員の定着率が高まり、コンサルタント数が2013年12月末の363人から2014年6月末には427人と順調に増員できたことが組織と事業の拡大につながったとしている。

 同社では、「生産性の改善を継続してさらなる利益率の向上を進める」(松園社長)として、引き続き目標数値となる「P(生産性)=コンサルタント一人当たり月間成約額200万円」「P(利益)=GP営業利益率30%」「P(プロフェッショナル)=求人成約率20%、人材(登録者)成約率10%」「I(インターナショナル)=国際領域の事業比率50%」を通期で目指す考えだ。

 2014年12月期通期の業績見通しは、売上高85億92百万円(前期比19.7%増)、営業利益22億39百万円(同10.9%増)としている。

「日本人材ニュース」Vol.235(8月26日)から一部抜粋して転載 ※記事の内容は掲載時点のものです。

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の人事専門誌です。