ポップ・カルチャーから地域活性化へ

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今年の10月25日・26日の2日間、国内だけでなく世界中から「コスプレイヤー」が参加するコスプレの一大イベントが開催される。その名も、「池袋コスプレハロウィンフェス2014」だ。
イベントの協賛には、豊島区、豊島区商店街連合会、豊島区観光協会、そしてサンシャインシティ。

消滅すると言われる「豊島区」、地域活性化事例としても注目したい


豊島区池袋といえば、「乙女ロード」やアニメイト本社を擁する首都圏最大のサブカルの聖地である。また、「ニコニコ本社」が池袋に移転することもあり、日本のポップ・カルチャーを世界に発信する拠点として、池袋はその存在感をさらに強めていくだろう。

名誉実行委員長の高野之夫さんは、「豊島区に足を運び、新しい文化の発する熱気を味わって下さい。また豊島区はこのイベントを通し、世界中から注目されているクールジャパンを発信する街、安全・安心な国際アートカルチャー都市をアピールしたいと考えています」とコメントしている。

というのも、世界第2位の乗降者数を誇る池袋を擁する豊島区は、首都圏では唯一「消滅可能性都市」として指摘されている地域。今回のイベントは、消滅可能性都市とみなされた全国896自治体を激励するべく池袋を中心に地域活性化を狙う意図もあるようだ。

「消滅可能性都市」とは、2014年の5月、民間の政策提言機関「日本創成会議」による試算で、地方から大都市への人口移動が収束しない場合、2040年に20〜39歳の女性が50%以上減少すると指摘された自治体を指す。「急激な人口減少が避けられず、将来は行政機能維持が困難になり、消滅する可能性がある」と指摘。全国自治体から896市区町村がリストアップされた。

地域活性化のために自治体や企業が手を取りあい、街を盛り上げていこうという動きは全国各地でみられるが、多くのコンテンツを擁する池袋が先鞭をつけ、成功事例となってくれることを期待したい……!

ハロウィンイベントを楽しもう


さて、「池袋コスプレハロウィンフェス2014」イベントは、2014年10月25日、26日の10:00〜18:00に、池袋東口エリアにて開催予定。運営制作を行うのは、株式会社アニメイト、株式会社ハコスタ、株式会社ドワンゴだ。また、コスポレイヤー御用達の「Cure」、「acosta!」、「COSPLAY MODE」、「コスプレイヤーズアーカイブ」、「niconico」がイベント協力を行うようで、イベント詳細は近日公開される。

コスプレフェスが行われる2日間には、『少年エース』20周年を記念したスタンプラリーも開催される予定だ。池袋の書店とニコニコ本社を拠点としたスタンプラリーに参加すると、景品がもらえる予定。「給水ポイント」として、ニコニコ本社ではドリンクがもらえるという嬉しいはからいも。さらに、『少年エース』の人気キャラが勢揃いした原画展も同時開催予定とのこと。

今回のイベントの様子はニコニコ生放送として生中継される予定だ。参加できない人も、今からタイムシフト予約をしておこう!

今年のハロウィンは、仮装イベントを楽しみながら、地域活性化に参画してみてはいかがだろう?
(はなふさ ゆう)