こちらがダヒ・プリ。パクチー好きにもたまらない

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海外旅行の醍醐味の一つといえば、日本ではなかなかお目にかかれない変わった食べ物に出会えること。ちょっとアレな見た目でも、食べてみたら意外とイケる、ということもしばしば。

たとえば、インド料理。インド料理は日本人にもなじみ深い印象があるが、「チャート」と呼ばれるインドの屋台スナックはあまり知られていないのでは?
チャートとは、インドの屋台で提供される軽食で、ちょっと小腹がすいたときに好んで食べられるおやつのこと。豆やジャガイモ、トマトなどを使っていて、日本人の舌にもぴったりの食べ物なのだ。

●インドに行ったら「ダヒ・プリ」を食べよ

さて、そんなインドの屋台スナック「チャート」のなかでも、今回とくにオススメしたいのが「ダヒ・プリ」というチャート。聞いなれないネーミングだが大丈夫、これがめちゃくちゃ美味しいのだ。

「ダヒ」とは、ヨーグルトのこと。こちらも薄い生地を揚げたスナックの中に、ほんのり酸味のあるヨーグルトと甘辛いソースが入っている。揚げたてのスナックは熱々なのに、中のソースは冷たいので、なんとも不思議な味わい……! 酸味+甘い+辛い+熱い+冷たい……と、口のなかが混乱してしまいそうだが、お互いが引き立てあっていて最高に美味しい。
中身がこぼれてこないように、ひとくちでパクッと食べるとよし! これは日本人でも絶対にハマる味だ。

ヨーグルトソースの上からは、刻んだパクチーと、黄色のつぶつぶとしたものがふりかけられている。この黄色いつぶつぶ、日本でいうところの超細かくしたベビースター、といった感じ。

ん〜、でもこれ一体なに?

●「ダヒ・プリ」の上にかかっているベビースターっぽい謎の物体は?
ちょっと気になったので、海外サイトでこの「黄色いつぶつぶ」の正体を調べてみたところ、“アル・ブジア(ALOO BHUJIA)”というインドで広く愛されているスナックのようだ。

成分はポテト、食用油、グラム小麦粉、そしてスパイスだという。その魅力的な香りや、独特の味わい、鮮度、純度、さらに貯蔵に適しているのに低価格、という点で高い評価を得ているのだそうだ。

インドの屋台スナックには、このアル・ブジアがふりかけられていることが多く、「正体不明だけど、ウマい!」魅惑のトッピングとして存在感を示している。

●おすすめのチャートをもう2つ!
他にも、「パニ・プリ」と呼ばれるスナックは現地でも大人気のチャートのひとつだ。揚げたピンポン玉サイズのスナックを割って、中に具と冷たく冷えたマサラ味のスープを注ぎ入れる。これをパクッと一口で食べられる、お手軽なおやつ。

また、ジャガイモのコロッケをつぶして、お好み焼きのような形に焼き上げ、ヨーグルトのソースをかけて楽しむ「アル・ティキ」も人気。甘さとしょっぱさ、酸味が渾然一体となった病みつきになる味で、日本人にもどこか懐かしい味わいだ。

日本でもインドの屋台スナックが味わえるインド料理店は少なくない。ぜひ何種類か注文して、自分のなかのお気に入りを見つけてみてはいかがだろうか。
(はなふさ ゆう)