見た目以上の強度と実用性が人気! 昔ながらの知恵がつまった″ネットバッグ″って?

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エコバッグというと似たようなデザインが多く、女性が使うものというイメージが強いかもしれない。ところが先日、男性にもファンが多いというちょっとユニークなエコバッグを発見した。ネット編みのエコバッグ「Italist(アイタリスト)」だ。

コンセプトは「持っていてウレシク、使ってベンリ」。コンパクトに携帯して、ワイドに収納できるのが特長だ。ネット部分の容量はレジ袋1枚分相当。しまうときは底になっている収納部分にシュルシュルとネットを入れ込んでボタンを留めれば、お手玉のようなコロンとした姿に! このシステマティックな感じが男性にもウケているらしい。

実はこのネットバッグ、元祖は50年前におばあちゃんが作った袋。Italist代表の永草真美さんの実家のタンスから、ある日、50年前のネットバッグが出てきた。
「使ってみたらとても便利だったので、この昔の暮らしの知恵に共感する人がいるはず、と思いました」(永草さん)

商品化にあたっては、コンパクトに収納できて実用的に荷物が入るためのサイズ出しと 適正糸の選定に苦労したとのこと。
「手のひらにのるコンパクトさと美しさのために、特に底面は5ミリ単位でサイズを合わせて編みます」(永草さん)

使い方はいろいろ。お米5キロを運べる実用性があるので、まずは日常の買い物でも大活躍。カバンにしのばせておけば、急な買い物でもサッと使える。フェスでは持ち手部分にナスカンをつけてバックパックにひっかけても便利で、バッグが目印にもなって仲間に探してもらいやすい。また、外出先で子どもの上着を入れたり、スポーツの着替えを入れたりと、アイデア次第で使用シーンは無限大だ。

商品は2008年から販売しており、 20〜30代のおしゃれな人が敏感に反応しているそう。
「収納する場面を見ていただくと、“おーっ!”、”手品みたい“と歓声があがるのが嬉しいです。また、“持ちたいエコバッグがないので、スーパーでは段ボールに入れていたけど、これならポケットに入るし使ってみたい”という声もあります」

価格はコットン 6,100円〜、リネン 7,000円〜(いずれも税抜)。 巷のエコバッグに比べると決して安くないが、1個の製作に6〜7時間かかり、現実的に1人1日1個しか作れないことを考えると、むしろかなり良心的な価格だ。
「糸が太いとネット部分の容量が増えてしまい、それを収納する部分も大きくしないと収まりません。収納した姿も美しくなるよう、細い糸を使って手編みをしているので、時間がかかります」(永草さん)
また、ホツレやヤブレにも対応してくれるので長く使える。まさに、“一生モノのエコバッグ”といっても過言ではないかも。

商品は、オンラインショップの他、松野屋(東京)、nara(大阪)、モノコト(名古屋)をはじめ全国8店舗で取り扱い中。カラーやデザインバリエーションが豊富で選ぶ楽しみもある。

1つあると話のネタにもなりそうな、懐かしいのに新しい新感覚エコバッグ。これまで好みのエコバッグに出会えなかった男性はもちろん、女性もぜひ!
(古屋江美子)