デビュー当時は1年半で300本のステージをこなしたAeLL.。9月14日のラストライブが、その集大成となる。

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9月14日のライブを最後に活動を休止するアイドルグループ、AeLL.へのインタビュー後編です。
前編はこちらより。
篠崎愛「食への愛が違うんだよ」AeLL.ラストインタビュー1

■ここで死ぬんだって思った(鷹那)

───大変だったことは、やっぱり富士山?
石條 あと田植えもキツかったよね。
篠崎 大変だったよー!
鷹那 私は虫がほんっとにキライなんですよ。だから最初はいやだったなぁ。
西  今まで見たことない虫がいっぱいいた。
鷹那 ウサギの糞が落ちてて、「これも肥料だから」って。
石條 そこに裸足で入ったよね、気持ち悪かったー。
篠崎 爪の間とか真っ黒だったよ! ずっと前傾姿勢だし、意味分かんないくらい体痛かったもん。
鷹那 はっ!!!
西  えっ、どうした?
(取材場所の足下に偶然クモがやってくる)
西  クモ? 小さいじゃん大丈夫だよ。
鷹那 やだよ! いや、ほんとにこのクモでも怖い。
───そんなに苦手なんですね。
鷹那 もう全然だめなんですよね、虫だけは。
篠崎 でも一番キツかったのはやっぱり富士山でしょ。
鷹那 うん、ここで死ぬんだって思ったね。
西  もう親に会えない気がした。
鷹那 登るときに風が強くて大変だったんですよ。それで気付いたら、私だけみんなと全然違うルートに行っちゃってて。
篠崎 そうそう、空実どっか行っちゃってたね。
鷹那 ほんと怖かった。

■胸を抱えて走ったよね!(篠崎)

───ちなみに、富士山に登りたいと思ったことはあったんですか?
西  ない。
篠崎 ないね。
石條 ないです。
篠崎 でも登ったら何かが変わるみたいな話は聞いてて。
───変わりました?
篠崎 ……いや?
石條 うん。
西  やっぱりご来光見たかったよね。
篠崎 そうそう、8合目までしか行かなかったんです。
西  でもあれ以上登れなくない?
石條 ムリムリ、限界だったね。
西  若いうちに行ってよかったとは思うよ。年取ったらムリだもん。
篠崎 あとマラソンも大変だったね。
鷹那 めっちゃ走ったなー。
篠崎 でもみんなすごい爽やかだったよ。私が走っても絵にならないもん。
西  愛ちゃん胸めっちゃ揺れちゃうもんね。
篠崎 胸を抱えて走ったよね!
鷹那 あーー!!!
西  なんだよっ!?
鷹那 クモ来た! またクモ来たよ!
(マネージャーがクモを捕まえて外に出す)
鷹那 あー危なかったー。
西  怖がりすぎだって(笑)。
───そんなにイヤですか?
鷹那 そりゃそうですよ! だってピョンピョン飛ぶじゃないですか。怖い怖い!
───よく田植えできましたね。
鷹那 だからほんとに必死だったんですって!

■もう4人でステージに立つことないかも(西)

───では3年半の中で、特に気に入ってる曲を教えて下さい。
西  うわー難しい!! 
鷹那 悩むけど、私は「4colors」です。それぞれの色が出ていて、みんなに愛されてる気がしますね。
西  えーなんだろうなぁ。
石條 「Chu!Chu!晴れるyeah」かな。デビューのときからずっと歌ってるし、思い入れがありますね。
西  いやほんと難しい。選べない。
篠崎 新しい曲が出る度に全部好きになっちゃうけど、でも結局「Heavenly Sky」かな。いい曲だよね。
石條 いいよねー!
西  うーん……。
篠崎 え、西ちゃんキライ?
西  キライではないよ!
篠崎 詞もいいじゃん! “どんなに辛くて 苦しいときだって”とか“今ここに立った 二度とない瞬間に”とかさ、歌ってるときにグっとくる。
石條 泣きそうになっちゃうよね。
鷹那 めっちゃ分かる!
篠崎 特に活動休止が決まってからは、気持ちが入っちゃいますね。
───西さんは?
西  どうしようかなぁ。最近は「SUPER NOVA」が特に好きなんですけど、「舞桜」はターニングポイントになった曲だったと思うし、でも結局、「頑張れ!私!」とか「switch」に励まされますよね。ただ原点はデビュー曲の「エコロジーモンキーズ」だったなと思います。
篠崎 全然選びきれてないね(笑)。
───ということで、ラストライブが目前に迫っていますが。
篠崎 いやーヤバい。
西  もう4人でステージに立つことないかもしれないんだよ?
石條 実感わかないよね。
鷹那 自己紹介の「アクティビティ、エコ、ライフ、withラブ!」も最後だよ。
石條 ラブなんてもう一生言わないんだろうなぁ。
篠崎 確かに!(笑)

■のんびりやりたいですね(篠崎)

───では最後のライブに向けて意気込みをお願いします。
鷹那 悔いの残らないように全力でやりたいですね。
石條 みなさんは何も考えずに、無心で全力で楽しんでほしいです。私たちも思っきり楽しむから。
篠崎 出し切らないとね、全部。
石條 フリ間違えたら後悔するよね。
篠崎 それはヤバいよねー。
西  やっぱり3年半やってきたので、私たちもファミリーのみなさんも、いろんなことがあったと思うんです。でもそういうことも全部含めて、今ステージにいるAeLL.4人を好きでいてほしいな、って思います。
篠崎 うんうん。
西  ……いいこと言ったね。
───活動休止後は少しゆっくりできるかと思うんですが、何かやりたいことはありますか?
西  なんだろう。まだライブに向けてソワソワしちゃってるんで、何も考えられないかも。
石條 そうだねー。
───お仕事としては、引き続き歌ったり、お芝居をしたり?
西  そうですね、みんなそれぞれ。でも正直、まだ今後についてはあまり話し合えてないから、どうしましょうね?
篠崎 歌は絶対続けていきたいし、お芝居のお仕事もしたいんですけど……演技は緊張しちゃうんですよね。毎日寝れなくなっちゃうんです、「どうしようどうしよう」って思っちゃって。怖いなぁ。
西  まぁ、何か決まって報告できることがあれば、随時お知らせしていきます。
篠崎 でもとりあえず、のんびりやりたいですね。のんびりがいいです。

■プロフィール
AeLL.(エール)
健康・エコ・環境問題に取り組むアイドルをコンセプトとし、グループ名は「Activity Eco Life with Love」の頭文字が由来。2013年には年越しライブや東名阪でのワンマンライブを成功させ、映画「たいむすりっぷメガネ」にメンバー全員が出演。2014年4月にセカンドアルバム「4/4 YON BUN NO YON」をリリースした。南アルプス市に村を開墾した“AeLL.村プロジェクト”や富士登山などのイベントでは多くのファンと共に汗を流し、メンバーとの距離の近さも人気となっていた。

■「AeLL.ラストワンマンライブin東京〜三年半ほんとうにありがとう〜 」
日時:9月14(日)開場 14:00 開演 16:30
場所:新宿ReNY
料金:3500円(ドリンク代別)
※当日券も発売予定。詳細はAeLL.公式サイトにて。

(田島太陽)