珍スポット巡礼が結婚相手を見極めるのに最適ってホント?

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『ドラゴンボール』ならば「チチか、ブルマか」、『幽☆遊☆白書』ならば「飛影か、蔵馬か」。男女ともに、誰が生涯のパートナーとして最適なのか、悩みあぐねる機会があるだろう。「君に決めた!」と決断することは、サトシがピカチュウを選んだように簡単ではない。

では、そんな重要な選択に際して、一体どういった点を試金石とすればよいのだろうか。われわれは宇宙最強の戦闘民族でもS級妖怪でもないので、戦闘能力だけで選定できないというのが悲しい現実。とはいえ、「さまざまな試練を一緒に乗り越えていけるか」という点は、人間にとっても重要なポイントのひとつだ。

そんななか、最適な結婚相手を見極めるために「珍スポットが使える」という情報を掴んだ。これは一体どういうことなのか? 珍スポットを愛する多くのファンを抱えるウェブサイト「東京別視点ガイド」の編集長、松澤氏を召還! 松澤編集長いわく、珍スポットのような想像の斜め上を行くスポットに一緒に行き、お目当ての相手がどのような反応をするのかを見れば、相性が良いのかを見極める試金石になるかもしれないとのこと。

――結婚相手を見極める試金石となる珍スポット。まずは珍スポ初心者でも行きやすい、ライトなオススメスポットを教えてください。

「まずは、日暮里(谷中銀座)にあるトルコ料理店の『ザクロ』 ですね。超有名店なので行ったことがある人も多いと思いますが、あそこの店主は客の女性のことを口説くんですよ。それで、店内で強制的にベリーダンスを踊らせたりする。結婚したら奥さんが他の男に口説かれるシチュエーションなどもあるはずなので、男性は、口説かれているところを見てもガマンできる程、相手を好きなのかという点で愛情を確認できるでしょう」

――まずは男側の試練ということですね。たしかに「ザクロ」はいろいろな意味でヤバいスポットです。自分も「シネ!」と言われ、隣の席の人たちの食べ残しを食べさせられましたから……。
「そういう店主のノリにドン引きする人間か、ノリよく応じる人間かが観察できるので、男女ともに相手の反応をチェックすると、本性が分かってくるかもしれません」

――ということで、第1のポイントは「相手が口説かれる試練に耐える/ウザ絡みへの反応」という観点で「ザクロ」でしたが、第2の点はなんでしょうか?

「結婚相手を見極めるために、秘宝館関係のスポットはぜひ入れたいですね。栃木県宇都宮に『性神の館』というところがあります。ここは性に関する資料がたくさん置いてあるんだけど、館主のおっちゃんが1時間ぐらい凄く熱心に解説をしてくれたり、性の道具を見せてくれたりするんです」
「ただし館内の張り紙には“マジメな人、大歓迎! ドスケベな人、お断り!”と書かれているので、単なる冷やかしではなく学術的な好奇心で性を捉えている人向けということになるでしょうか」

――なるほど、赴き深いスポットですね。学術的にその分野を研究している自分にはピッタリなので、今度行ってみます。ということで、第2のポイントは「性について深く話合う機会」という話でしたが、最後はどこでしょうか?

「最後は金沢の『ヤッホー茶漬け』(※石川県金沢駅『志な野』)をオススメしたいですね。ここの老夫婦は『ヤッホー』という言葉しか発しないんです。これは個人的に最強ランクの珍スポットです」

――……え、質問しても「ヤッホー」としか答えないんですか?
「そう。マジで『ヤッホー』としか言わないです。入店すると、いらっしゃいませの代わりにいきなり『ヤッホー』と言われ、『ヤッホー』の洗礼を受けます。なんなら途中から省略して『ヤー』になりますから(笑)そういう夫婦をみて、『自分たちも、しゃべらなくてもツーカーな仲になれるようにモデルケースを学ぼうね』ということで盛り上がりましょう」
「ちなみに、いろいろなメニューが書かれているのですが、実質的に頼めるのは『ヤッホー茶漬け(志な野茶漬け)』だけ。注文していないのに、『まとめてヤーーーッホ!!』と吠えられて、お茶漬けを出されました」

――なるほど。以上をまとめると、「他人に口説かれる/他人のウザがらみに耐える試練」、「性愛に関する試練」、「謎空間で、ツーカー夫婦の疑似体験」というラインナップでした。ぜひともカップルで足を運んで、実際に相手が自分と相性がよいのか観察してみてほしいですね。

こちらこそ。ぜひ珍スポットで素敵な婚約者を見つけてみてください。
(はなふさ ゆう)

■現在松澤さんのウェブサイト「東京別視点ガイド」の書籍化プロジェクトが進行中!
なんでも、「実際に珍スポを体験できる本」だとか。ファンは早速予約してみよう。