Googleは7月10日(米国時間)、「Google Cloud Platform Blog: Welcome Microsoft、RedHat、IBM、Docker and more to the Kubernetes community」において、Googleが開発しているオープンソースのDocker管理ツール「Kubernetes」のプロジェクトに大手数社およびプロジェクトが参加すると発表した。参加を表明したのはMicrosoft、RedHat、IBM、Docker、Mesosphere、CoreOS、SaltStackの7団体。

Dockerはコンテナ型/コンパートメント型の仮想化技術として最近注目を集めている。XenやKVMといったハードウェアを仮想化するタイプの仮想化技術と比較して、動作が軽量で高速という特徴がある。費用対効果の面で改善が期待できることから人気が出てきている。同様の技術としてはSolaris ContainerやFreeBSD Jailなどがある。

KubernetesはDockerをさらに扱いやすくするためのソフトウェア。仮想化技術を使ったシステムの運用では、技術そのものではなく管理をどのように簡単にするかが重要になるため、Kubernetesはそうした部分を補うことを目的にしている。7団体が参加したのはKubernetesを自社のプロダクトやソフトウェアに導入し、プロダクトの価値を高める狙いがある。

(後藤大地)